慰安婦問題を話題にすると必ずと言っていいほど出てくる「ライダハン」。

「ベトナム戦争中、韓国軍の兵士がベトナム女性を強姦して生まれた子供」として、
ネトウヨにとっては格好の韓国攻撃の材料となっています。

しかし、これは真実ではありません。


野村進によると、ライダイハンの数は2000人程度だそうです。
しかも、それは兵士による強姦ではなく、「90パーセントは韓国人ビジネスマン」による「現地結婚などによる子」だそうですね。

現地取材してるのですから、尊重すべき内容だと思います。


ちなみに野村進『コリアン世界の旅』は
大宅壮一ノンフィクション賞、講談社ノンフィクション賞を受賞している作品です。

野村 進(1956年)は、ノンフィクション作家、拓殖大学国際学部教授です。

以下、転載します。


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「韓国から南ベトナムに向かったのは将兵だけではなかった。国内よりも数倍から十数倍も高い賃金を目当てに、同じ分断国家の南に向かった韓国人労働者の数は65年から5年間だけでのべ五万人を越え軍事物資の輸送や荷役、ビルや道路の建設工事などに従事した」(p171より引用)


「ベトナム人死者総数 350~380万人」(p162より引用)

「ベトナム戦争に31万人の兵力を送り込む」(p166より引用)

「ベトナム戦争で死んだ韓国人 5051人」(p172より引用)

「韓国人とベトナム人女性の間に生まれた混血児の数 およそ2000人」(p172より引用)

混血児専用の職業訓練学校の金永寛牧師の話
この子たちの父親の90パーセントは韓国人ビジネスマンなんです・・・兵隊として来ていた人の子供はそんなにいないんですよ」

完全に誤解していた。韓越混血児のほとんどは、韓国軍兵士とベトナム人女性の間に生まれたものだと思い込んでいたのである。そうではなく、ベトナム戦争中に技術者や労働者として来た韓国人男性・・・」(p171より引用)

日本人男性とフィリピン人女性のあいだに生れたジャピーノ約1万人(p171より引用)


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よくライダハン3万人とか言う人もいますが、戦争で亡くなった人の数が正確に測れないということがあるにしても、生きてる子供の数でこんなに差が出るものでしょうか?


韓国人ビジネスマンとの間に生まれた子供が90パーセントで、それでも2000人くらい。

皮肉にも、日本人男性とフィリピン人女性の間に生まれた子供、約1万人。

日本人の方が多い、という話・・・。


この手のデマが広まっていくことで、慰安婦問題における日本の罪が相対化され、日本だけが責められるのはおかしい、という被害者意識が広がってしまいます。


何よりも日本は加害国です。

それを忘れないように。






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