那智勝浦 浦島とマグロ 桂城 | おぐりん呑み旅 ひとり旅

おぐりん呑み旅 ひとり旅

一人旅…。
それは 大切な時間
切符を持って 列車に乗れば
昨日までの
自分はちょっとお休み…
そう 私は旅人…
素敵な出会いを求めて…。










私…本当に
和歌山県にいるのですね!




実は 旅好きと言いながら

和歌山県だけは 宿泊は勿論

足を踏み入れた事がなかったのです…

これで 日本制覇!

47都道府県 全ての土地で

宿泊する事になるのです!




待てよ…




全国回って

伊能忠敬の様に


地図を作った訳でもなし…




松尾芭蕉の様に

お供を連れて

俳句を作った訳でもなし…




酒飲んで 二日酔いで観光して

美味いもの食って…

時も忘れて

あ~幸せ!って




私…何やっているのでしょうか…

これでは 浦島太郎じゃないですか!

という訳で…

記念すべき 和歌山の宿は

ホテル浦島

ちょっと…強引でしたね…。




那智勝浦港の観光桟橋に立つと

対岸が凄いことになってますね!

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要塞の様に 幾つもの建物が立ち並ぶ

ホテル浦島…

部屋数800

最大収容人数3000人!


まるで 小さな都市ですよね!




助けた亀はいませんが…

渋いおじさんが

亀の連絡船で 連れて行ってくれます…

竜宮城の様に

時を忘れて 楽しみたいですね










部屋は山の頂上に建てられた


山上館です




いきなりの先制パンチです

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エスカレーター!

全長164メートル!

所要時間 6分…。

文庫本読みたくなりました…。




苦労した先には

やはり何かありますね…

漸く辿り着いた山の上

山上館の部屋には

絶景が待っていましたよ!




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このホテルに決めた理由

この絶景…

あとは スバリ!温泉です‼︎




ホテル浦島の名物風呂

天然洞窟風呂の

忘帰洞を始めとして

6箇所のお風呂があります

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右上矢印忘帰洞

洞窟に迫る太平洋の荒波が


迫力ありますね!

目の前に浮かぶ小島に 波が

ぶつかり 弾ける様は 見ていて

時を忘れます!







6箇所のお風呂は

意地悪ですね!

全てが 離れています!

館内地図を片手に

全部回るのに

3時間位かかりました…

城崎温泉の外湯巡り

思い出しました…

ここは…ホテルですよね…。







お風呂巡りの途中

暗く長い廊下の移動は大変です…

しかも 備え付けの

ホテルのサンダルでペタペタ…

途中、

(健康は歩きから)

という 貼り紙を恨めしく見つめながら

サンダルでペタペタ…

何処かで休みたくなりますね…。




それを見込んだかの様に

突然現れる お食事処。

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私もふらっと

たこちゃん(たこ焼き)お買い上げです…

浦島ホテル…恐るべし。




それにしても


温泉とウオーキングで

いい加減 お腹がすきました!




ところで!

3000人もの食事…

誰が

どうやって作っているのでしょうね?

そして 3000人が一斉に同じ料理を頂く…


何だか、怖くなります…

怖いから 私…

外で食べます。




実は

お目当ての料理屋があり

素泊まりの滞在なのでした。





ホテルとの無料連絡船は

最終が22時30分…

其れ迄 港町で…

美味い物とお酒を

料理人の顔を見ながら

味わおうという寸法です!




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夏が過ぎ 勝浦の夜は

ホテルに灯る明かりもまばらで

静けさの中にありました…




港に打ち付ける波の音…

船のエンジン音…

潮の匂い…

旅の高揚感を刺激します…。




温泉の火照った身体に


海風が心地よい…

ちょっと 遠回りして

お目当ての店に行きましょう…




桂城(かつらぎ)

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観光桟橋近くにある

マグロが自慢の店

清潔感のある暖簾に

期待が膨らみます







はじめての店…

寡黙そうな主人を目の前に

カウンターに腰を下ろします…

やはりこの瞬間は

いつでも 緊張するものですね。




こんな時は


先ずは

ビールで喉を潤しちゃいましょう!




卒倒しそうな程の刺激が

喉を駆け抜け…

気分上々!

アルコールのおかげで

心に余裕が出てきますね!




そして、旅先の料理屋の

メニューを開きます…

此れが 実に楽しいですね!

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鯨もありますが…

マグロ!

自分 マグロ 食いに来ました!

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お勧めの

マグロ定食にしましょう!




注文を受けると

寡黙な主人は

益々寡黙になりましたよ!

マグロと向き合う顔は

凄みさえ出てきました…

ビール…おかわりください…。




先ずは3点盛りで




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右上矢印マグロ刺身


今迄食べたマグロの赤身の

最高峰でした!

ねっとりと舌に当たる感触

歯に当たると すうっと 切れて行きます!

濃厚な旨味が 身の隅々まで

詰まっていますね!








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右上矢印マグロカツ


旨い!揚げ方が絶妙です!

揚げ過ぎるとボソボソしてしまう

マグロですが サクッとした衣の中で

しっとり感を保ち マグロの旨さを

しっかりと感じさせてくれます!




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右上矢印マグロの冷やしちゃんぽん麺


ポタージュの様なスープ


味の変化球は ど真ん中にきまりました!

楽しい配球ですね!美味い!




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酒を日本酒に変えたあたりで

此方も料理に堪能し

酒も程よくまわり 思い切って

ご主人に 話を向けてみました…




ところが…

このご主人が

楽しい方でした!

そして マグロに熱い!

場も打ち解け

話が弾みます!




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右上矢印マグロの頭を持ち出して熱く


沢山のマグロの話をして頂きました…

日本酒 3本目突入




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右上矢印サービスで出して頂いた


とっておきのマグロの中トロの炙り!

自慢の山葵を添えて…

気絶級の旨さ!

ここまで来た甲斐ありました感…

いっぱいですね!




ご主人の話で印象的だったのは…

和歌山県 那智勝浦は

陸の孤島…

それなのに

ここまで来て頂いて

美味しい物 心に残る物を

お出し出来なかったら

お客様は 二度と来て頂けません!

だから…

毎日 一生懸命に

料理に取り組んでいます…




そして、最後に

寡黙な主人がハニカミながら

マグロと勝浦が

大好きなんです…。




いい店に…出会いました。




マグロが美味い街 有名な街は幾つかあります。

刺身が美味いのは当たり前です。

然し、那智勝浦では

マグロが好きな料理人が

工夫した様々な美味い

マグロ料理が

頂けます!

地理的不利をマグロに託しているのですね。

また…いつか

この店で 酔いたいな…。







いつしか

連絡船の最終便の時間が迫り

名残り惜しく

ご主人に別れを告げ

店を後に…







宿への帰り道

桟橋まで

潮風に吹かれて 歩きます…




帰り道が楽しい夜は

素敵な時間を過ごしたから…













……

……

うん?

酒飲んでいて

定食の締めの

マグロのつみれ汁と

ご飯食べるの

忘れました…。













桂城
郷土料理(その他)
/ 紀伊勝浦駅


夜総合点★★★★