パチンコ屋でたまに見かける気になる人。
このシリーズでは、そういった気になる人にスポットを当てて、何故そのような行動を取るのか、どのような心理状態をしているのか、といったことをそれぞれ深く掘り下げてみたいと思います。
第1回目は、
「ドル箱シェイク」
パーソナル(自動計数)化が進み、ドル箱(パチンコ玉を入れる箱)そのものも少なくなりつつありますが、まだまだドル箱を好む人が多いのもまた事実です。
「ドル箱シェイク」っていうのは、ドル箱の中の玉をガシャガシャと揺することを意味します。
パーソナル店にはドル箱がないのでいませんが、ドル箱店では今でもたまに見かけます。
では、何故ドル箱を揺するのか、を考えてみましょう。
「ドル箱を揺するとどうなるのか」
まず考えられるのが、箱の中の玉を均す、平らにする、ということです。
私の2つ右隣にシェイカーがいてちょうど大当りしたので、観察してみましょう。
ドル箱に玉が出だしてまだ間もないうちから、早速ガシャガシャ。(1回目)
ドル箱に半分くらいたまった頃にガシャガシャ。(2回目)
だんだん箱が玉でいっぱいになってきた時には、
手で平らに。
そりゃそうです。
箱が満タンのときにガシャガシャやれば、せっかくの玉がポロポロとこぼれてしまうでしょうし、
箱自体も重たくなっているのでとても片手でガシャガシャできません。
ということは、箱の中の玉を平らにしようと思ったときに、手でやった方が確実だと彼らも少しは思ってるはずです。
次に考えられるのが、音です。
ガシャガシャすれば、耳栓をしていてもハッキリとそのうるさい音が聞こえてきます。
ガシャガシャさせてわざと大きな音を立てて、周りに大当りをしたことを知らしめたい、自慢したい、と思ってることが考えられます。
ガシャガシャすれば目立ちますからね。
ちょうど彼は連チャンが進んで、10連くらいしたときには、電サポ中までガシャガシャやってます。
さらに驚いたのは、当たった瞬間、まだ玉も出てないうちからすでに平らな箱をガシャガシャ...。
これはもう周囲の人に、玉を均す仕草をしながら、「どうだ大当たりだ。いいだろ、うらやましいだろ。」と言ってるようなものです。
と、私にも大当りがきました。
せっかくなので、周りに迷惑を承知の上で軽くドル箱シェイクをやってみることにします。
玉が箱の半分くらいになったときに、ガシャガシャ。
わりと重い。
それにあまり平らにならない。
片手でサラっと均した方がよっぽどラクで確実です。
というわけで、ドル箱シェイカーの目的は、
「周囲に大当りをアピール」
といっていいでしょう。
通常時に戻っても、背中に大量のドル箱を抱えながらたまに意味もなくガシャガシャやってます。
気分良さそうです。
では、「何故周囲にアピールしたいのか」
を次に考えてみましょう。
大当りすればそれだけで台が派手に光ったり、大きな音がして嫌でも目立ってしまうものです。
それだけでも十分大当りしたことは周りの人にわかるのですが、それに輪をかけてドル箱をガシャガシャするのは度を超えた行為といえます。
なのに、何故そこまでしてアピールしたいのか。
冷静な読者の方ならもうお分かりですよね。
それは、
普段負けているから
でしょう。
大当りした時の喜び、高揚感をアピールしたい、自慢したい、って思う気持ちはどちらかというと普通です。
当たったり、連チャンすれば誰だって大なり小なりうれしいでしょう。
けど、よっぽど普段の境遇に恵まれていない、負けが込んでいるので、そういった度を過ぎた行為に及んでしまうのではないかと思われます。
したがってドル箱シェイクをする人は、勝ってるか負けてるかは知りませんが、およそ普段から負けていると思われ、よくパチンコを打つ人に間違いありません。
依存症レベルの人だとも考えられます。
とても初心者や、反対に勝ち続けているパチプロってことはなさそうです。
「周りで打ってる人はどうしたらいいか」
そんなドル箱シェイカーがもし近くにいたら、どうしたらいいのでしょうか。
結論から申し上げましょう。
見てあげる。
本人が見てほしがっているので、しっかり見てあげましょう。
無視したり興味なさそうなそぶりをしたところで、気になってストレスがたまるだけです。
店員に注意してもらうにしても、誰が言ったと詮索されるのも迷惑ですしね。
気分よく打っている人は、そのまま気分よく打ってもらいましょう。
この記事を見ている人で、もし自分がドル箱シェイクをしているとしたら、
迷惑な行為なので、ただちにヤメましょう。
周囲の人が振り向くのは、決してうらやましいからではありません。
「うるせーな、こいつ」って思ってる人が大半です。
ホントに勝ってる人は勝ってることをあまり知られたくないものですよ。