このドラマは、今年2017年1月~3月まで韓国ケーブルテレビOCNで放送された全16話の作品です。

 

本放送の後、メイキングや監督、脚本家、俳優陣のインタビューなどの『まだ終わらない話』という特別編が

 

2回放送されました。

 

日本では4月からKNTVで放送されましたが、韓国で放送当時から、事件の描写が残忍すぎて不快だと、

 

苦情が相次いでいるというニュースが度々上がっていたと思います。

 

KNTVの放送では、冒頭に

 

 

という断りが出て、さらに番組終了時には

 

 

次回もだからね~という念の入りようで断りが出ていました。

 

でも私。実はこのドラマを観るのをとても楽しみにしていました(´艸`)

 

いや、もちろん、残忍なシーンが見たいわけではありませんよ。

 

だけど、そんな苦情を言うなら観なきゃいいじゃ~んと思ってしまう方です~( ̄∀ ̄) 안 그래요?ww

 

でも元々そういうシーンが苦手な方もいらっしゃると思いますので、そんな方にはオススメできないドラマです。

 

しかしながら、韓国映画の、特にノワール作品などをよくご覧になる方は何ともないかなぁと思います~

 

このドラマをダメだしするようなら、『アシュラ』なんか観れないよ( ̄∀ ̄)

 

確かに、特に事件が起こっている最中などは残忍なシーンは多いです。

 

特別編で脚本家の方が話されていたのですが、このドラマを制作したのは、

 

2012年に水原(スウォン)で起きた『水原バラバラ殺人事件矢印 』がきっかけになったとおっしゃっていました。

 

そして驚くなかれ、このドラマの脚本家マ・ジウォンさんは女性です!

 

ものすごくストーリーがしっかりした脚本でしたが、とても力量のある方なんだな~と…。

 

でも韓国は、活躍されている女性脚本家さん、結構いますよね(´艸`)

 

ドラマは、そんな苦情もあり、放送通信審議委員会で審議されたりしましたが、視聴率はうなぎ上り。

 

残忍なシーンは多くとも、ストーリーがとにかく面白いので、大いに視聴者を魅了したようですね。

 

いや、残忍だから面白いという言い方をすると、ちょっと語弊があるような気がしなくもないですが、

 

とにかく、1話1話があっという間に終わる感じなんですよね。毎回、手に汗握って観ていた気がします~。

 

きゃ~~!早く~~とか、ドキドキドキドキしながら観ていました(´艸`)

 

 

お話は、112緊急通報センターが舞台。

 

通報から『3分で現場到着、5分で現場確認、10分で検挙』という被害者の生死を分けるゴールデンタイム。

 

事件発生から10分以内に犯人逮捕を目標に掲げるゴールデンタイムチームが、多くの反対の中、結成され、

 

勘と行動力で突き進む刑事と、ボイスプロファイラーを中心に事件を解決していく、というのが大まかなものです。

 

それで、この刑事とボイスプロファイラーが3年前の同じ日に同じ人物に家族を殺されていて、

 

最終的にこの真犯人を突き止め、逮捕する、というものですね。

 

 

簡単すぎる説明ですが…( ̄∀ ̄)

 

あとは、登場人物を追いながら紹介していきましょうかね。

 

まずは、チャン・ヒョクさん演じる、112緊急通報センターチーム長のム・ジニョク。

 

 

ジニョクは優秀な刑事だったのですが、3年前、何者かに妻を殴り殺され、

 

妻の最期の電話を取らなかったことなどもあり、そこから抜け殻のようになり、

 

交番勤務になってしまったのですが、そんなジニョクをチーム長として迎えたいと言われた部署が、

 

112緊急通報センター。

 

しかも要請したのが、3年前の妻の事件の裁判で、被告の犯人を否定した人物。

 

最初は取り合わないジニョクでしたが、強制的に通報に出動させられ、犯人と対峙。

 

被害者を救ったことから、妻が最期に電話をかけて助けを求めた通報センターの出動チームチーム長として

 

事件に立ち向かっていきます。

 

真っ直ぐで悪者を捕まえるという警官としての姿勢が常に変わらぬ人でもありますね。

 

韓国ドラマあるあるな、警察や検事などのあちこちで弱みを握られ悪いヤツらに買収されてたり…というのは

 

もうお決まりですが、そういうスパイ的な人物は誰か?も、このドラマでは大事な要素ですね。

 

ま、視聴者はすぐに見当つくんですけどね。

 

ジニョクを演じたチャン・ヒョクさん。刑事役は初めてなんだそうですね。え~?そうなの~?って感じですが(´艸`)

 

『根の深い木』で捜査まがいのことしてたけど、あれは時代劇だしねㅎㅎ

 

でもヒョクさんが演じると、もうなんて言うんでしょうね。すっごい頼りになる感じ?

 

犯人が殺害に及ぶ前に到着さえすれば、後はもう大丈夫って気になっちゃうんだよねㅋㅋㅋ

 

ジニョクが来るだけでもう無敵で、すっごく安心するというかね。

 

상남자(男らしい男)なヒョクさんだから~アクションもすっごくカッコいいです(´艸`)

 

 

そして、そんなジニョクを112緊急通報センターに引っ張ったのが、イ・ハナさん演じるセンター長カン・ゴォンジュ。

 

 

ゴォンジュは実は、人には聞こえない声や音までが聞こえるという特殊能力があるんですよね。

 

子供の頃に事故で?だったかな?数年、目が見えなかった時があり、それからの能力なのですが、

 

3年前、ジニョクの妻が殺された後、犯人を追っていた警官だったゴォンジュの父も殺されるんです。

 

父親と無線で話している最中のことだったので、犯人の声を聞いていたゴォンジュ。

 

この能力のために、無線から聞こえる少しの音も耳が拾っていたんですね。それが犯人を捜す鍵でもありました。

 

ジニョクの妻の裁判で、犯人とされた被告人を犯人の声ではないと証言し…。

 

様々な憶測の中、ゴォンジュは実力をつけるためにアメリカに渡り、ボイスプロファイラーとして戻ってきます。

 

そんなゴォンジュの提案であるゴールデンタイムチームの結成を、

 

庁長始め、多くの人たちが反対するのですが、実際の通報で事件解決したことにより、一応認められ…。

 

ゴォンジュはジニョクの妻と父親を殺した犯人を捜す目的もあるんですよね。そのためにジニョクを引き抜き…。

 

誤解されたままのゴォンジュでしたが、疑いながらもジニョクはゴォンジュと共に救助にあたるのです。

 

ゴォンジュのこの能力を知っている者はいないんですけれど、やがてジニョクが勘づくんですよね。

 

そして二人は事件解決ごとに信頼を深め、ジニョクはゴォンジュの耳が聞き取る音を頼りに、

 

ゴォンジュはジニョクの行動力を頼りに、他のメンバー共々に、いいチームワークを見せるようになります。

 

このゴォンジュを演じたイ・ハナさんですが、今年観た『ナイショの恋していいですか?』の時と全然違うんです。

 

ものすごく滑舌よく、ちょっと早口気味にテキパキと指示を出し、プロファイリングしていく姿がとてもカッコよくて。

 

ハナさんは、セリフを滑らかに言うために、新聞を声を出して読んだり、

 

アナウンサーのお友達?に教えてもらったりと、とても努力されたと特別編で話しておられました。

 

その甲斐あって、カリスマあるセンター長になっていたと思います。

 

ゴォンジュは、通報者(被害者)を励ましながら、通報者から必要な情報を出来るだけ引き出し、

 

自分だけに聞こえる音にも神経を使って聞き、ジニョクたちに的確な指示を出して事件を解決していきます。

 

事件解決率100%(´艸`)

 

ドキドキしながら観る分、事件が解決すると、自分もなにか参加したかのようにガッツポーズしたくなりますㅎㅎ

 

ヒョクさんもですが、ハナさんの演技が本当に素晴らしかったです。で、この二人がとても息が合っていた。

 

息の合った演技は、それだけで視聴者を魅了しますよね(´∀`)

 

 

そして、ジニョクの弟分のような、ペク・ソンヒョンさん演じるシム・デシク。

 

 

デシクも不本意ながら、ジニョクと共に112緊急通報センターのチーム員に配属されてしまいます。

 

ジニョクと二人、現場担当なのですが、デシクの口癖?は『형、괜찮아?(兄貴、大丈夫?)』。

 

というセリフでわかると思いますが、デシクも一生懸命なんだけど、大抵ジニョクメインです(*≧∀≦*)

 

んで、チャン・ヒョクさん、イ・ハナさん、イェソンさんくらいの出演は知っていたのですが、観たかった割に、

 

その他の出演者を知らなかったので、ペク・ソンヒョンさんが出ていて、おー!って…(´艸`)

 

ソンヒョンさんね、若いけど上手だから、安心して見ていられるんだよね~

 

でもデシク。あることで、視聴者から大ブーイングだったそうですよ(´艸`) 私もブーイング~(*≧∀≦*)

 

さらに、1話で、

 

 

ジニョクの先輩刑事で、チャン係長役のイ・ヘヨンさんも出演していたので、キャー(〃∇〃)ってㅋㅋㅋ

 

なに?って、この二人は大好きなドラマ『アクシデント・カップル』で共演してたので…(´艸`)

 

観ているドラマ名も言わずに、思わずお友達に報告するというね( ̄∀ ̄)

 

ついでと言ってはなんですが、このチャン係長は、字幕では『チャン係長』と出ますが、

 

聞こえてくるのは、『カンジャンケジャン』言うてます(*≧∀≦*) 『係長』は『계장(ケジャン)』なので。

 

ちなみに、セリフだけですけど、他の係長。

 

『ユック係長』は『ユッケジャン(육개장)』、『ヤン係長』は『ヤンゲジャン(양계장/養鶏場)』と言うてますㅋㅋㅋ

 

どうやら、ヒョクさんのアジェギャグ的な遊びでついたあだ名のようです~(´艸`)

 

こういうのって、翻訳家さん泣かせですよね~字幕を入れる時、絶対にその面白さが伝わらないもん。

 

ホント、観ている方ももどかしい限りです( ̄∀ ̄)

 

 

 

そして、ゴォンジュがスカウトした人があと二人。

 

SUPER JUNIORのイェソンさん演じる、天才的ハッカーとしても名を馳せていたオ・ヒョノ。

 

 

センターで、後方支援のような役割ですね。

 

ITに強いので、簡単にあらゆる情報を引き出し、強力なサポートをします。

 

事件が起きて、その電話の位置情報だったり、その本人や関係者について調べたりと、大活躍。

 

ゴォンジュの鮮やかな対応力を側で見て、ゴォンジュを尊敬しつつ、自分の役割を果たしていきます。

 

イェソンさんを見るのはこれで2本目ですね。今年初め頃に観た『錐ーキリ』でもいい演技をされていました。

 

独特の目をされている方ですよね。声もいいしね。

 

ちょっとアブナイ雰囲気もありつつ、元ハッカーらしさも出ていて、とてもよかったです。

 

そしてもう一人。ヒョノと共にスカウトしたのですが、他の目標があるので一度は断ってきた人物。

 

ソン・ウンソさん演じる、五カ国語を話せ、とても真面目なパク・ウンス。

 

 

ある事件をきっかけに、通報センターで働くことを決心し、ヒョノと席を並べて後方支援に当たりますが、

 

ヒョノからのちょっかいもあります(*≧∀≦*)

 

この二人がしっかりとサポートするので、ジニョクたちも動きやすいんですよね。

 

ウンソさん。ちょっと冷めたような、でも、仕事はしっかりするというウンスを好演されていたと思います。

 

このチームワークがとてもよかったですね~(´∀`)

 

 

さて、真犯人ですが、出演者にも最初の頃は極秘にされていたということですので、秘めておきましょう(´艸`)

 

検索するとすぐにわかるのだろうと思うのですけどねㅎㅎ

 

でも、この真犯人役の俳優さん、ものすご~~~~~く気持ち悪かった(*≧∀≦*)

 

その俳優さんにはとても失礼な言い方かもしれませんが、

 

そう思わせるだけの演技力のある方、ということでいいのかな?(´艸`)

 

あまりその方の作品を観たことがないので、てか、映画を一作品しか観たことがないのですが、

 

このままでいくと、この俳優さん、悪いイメージになってしまいそうです~ㅋㅋㅋ

 

私が今まで見たドラマの中で、『リメンバー』のナムグン・ミンさんが演じたナム・ギュマンと並びそうなくらい、

 

最悪のサイコパスだったように思います~

 

でもその方もですが、他の事件の犯人役の方も、ぞわっとするんですよね( ̄∀ ̄)

 

皆さん本当にお上手でした。

 

で、最初の方の事件は、ジニョクの妻とゴォンジュの父親の事件と関係のないものもあるのですが、

 

途中からは、関係なさそうで実は繋がっているという風になっていくんですよね。そして真実に近づいていく。

 

そうなるとさらに、観ている方も肩に力が入ってきて、肩が凝ります(*≧∀≦*)

 

そしてね、アメリカ映画『セブン』に似た感じですが、このドラマの中で、犯人が聖書の言葉をよく用いるんです。

 

それはね~ちょっとね~なんかね~ヤだったんだな(*v.v)。  個人的な感情ですがね。

 

だけど韓国ドラマって、意外とよく聖書の言葉が使われているんですよね。

 

以前にも書いたことがあるんですけど、クリスチャン人口の多いお国ならではだな~と思います。

 

 

 

そしてそうそう。最後の方なんですけど、

 

ドラマ『むやみに切なく』で、キム・ウビンさん演じるシン・ジュニョンの家として使われていた

 

 

こちらの邸宅が、今回も出てきます。

 

出てきたとたんに、お~~!このお家知ってる~となりました。(´艸`)

 

この邸宅も、これから色んなドラマで使われたりするのかな?とても贅沢な感じだものね~

 

 

 

実際に112緊急通報センターというのはあるそうなのですが、このドラマの中のゴールデンタイムチームのような

 

そんなチームが結成されると、もっと被害者の救出率があがるのではないだろうか、というようなことが、

 

特別編で、誰だったかな?が言っていたと思います。現役の刑事さんだったかな?

 

最終回の最後に、被害者となった方々は『我々の隣人であり、誰かの家族です』と文字で流れます。

 

こういった無念のまま亡くなるような犠牲者が、これ以上出ないことを切実に願いながらこのドラマを作った、と。

 

本当に、世界各国のあらゆる地域で、このような事件解決がなされるとどんなによいでしょう。

 

もっと言えば、このような事件が起こらない世の中になるといいのにと思います。

 

残忍なシーンも多いですが、そんなこともちょっと考えさせられる、そんなドラマだったと思います。

 

 

本当は多くの方に観て頂きたい気もしますが、万人にはオススメできないドラマでもあると思いますので、

 

ノワールと言われる作品を観ても平気な方は是非、機会があればご覧になってみて下さい。

 

長~い映画を観ているような、そんな雰囲気のあるドラマです。画面も映画風だしねㅎㅎ

 

これ、続きがあってもいいのにな~(´艸`)

 

 

最後に、KNTV放送時の短い予告編を貼っておきますので、ご参考に~

 

 

 

※このドラマの感想は、KNTVでの日本初放送時のものです。

 

この後、DVD発売などでは、『ボイス~112の奇跡~』という邦題になっていますが、

 

ここでは最初の『ボイス』だけの韓国原題と同じタイトルのままにしておきます。