ワールドカップは世界中の国と地域の代表が世界一を競う大会ですが、あくまでサッカーという一競技のワールドカップです。一方で様々な競技の各国代表がしのぎを削るのがオリンピックです。
それにも関わらず、ワールドカップの世界の視聴人口はオリンピックのそれをはるかに上回ります。あらゆる競技が束になってもワールドカップの視聴人口には及ばないのです。
国際サッカー連盟によると、2006年ドイツ大会のテレビ視聴者数は、世界214カ国・地域で延べ263億人、オリンピック2008北京大会の視聴者数は約47億人、約300種目のオリンピックが束になってかかってもサッカー一競技のワールドカップが圧勝しているのです。
またサッカーは世界最大の競技人口を誇ります。いろんな要素がありますが何といってもボールひとつでどこでもできることがその最大の理由でしょう。貧しい国でも路上で裸足で球ひとつでみんなが楽しめるスポーツです。
ほかにもいろいろな理由はあるでしょうが、この一例からもワールドカップとオリンピックでは大会のスケールが違うのが分かると思います。
特にフットボール文化の浸透した欧州や南米で「世界最大のスポーツの祭典は?」と質問したらほとんどの人が何の迷いもなくワールドカップと答えることでしょう。
しかし日本ではどうでしょうか?
1998年から5回のワールドカップ出場を果たし、2002年には自国開催も経験しました。
日本人にとっても身近になってきたワールドカップ。
それでもまだまだ「世界最大のスポーツの祭典?そりゃオリンピックでしょ!」って答える人もたくさんいるのではないでしょうか?
ワールドカップは世界各国のクラブで活躍するプロサッカー選手たちが選ばれるチームで競われる世界大会、オリンピックは基本的にはアマチュアの世界大会です。
プロサッカーリーグを持たず、ワールドカップなんて遠い夢のまた夢であった日本にとってワールドカップは縁遠いものだったのです。
一部の生粋のサッカーファン以外には良く分からない大会であったのも仕方がありません。しかし日本にもプロサッカーリーグJリーグができました。サッカー不毛の地であった日本にもようやくサッカーという文化が根付きはじめてきたのでは、と思います。世界的に見たらまだまだですが。
日本人も日本代表がワールドカップに出場し戦う姿を見て熱狂してきました。世界中がそうであるように日本人にとってもワールドカップは世界一のスポーツの祭典になりつつあります。まだまだイベント的な要素が強いのは否めませんが(笑)
かと言ってオリンピックが世界最大の祭典ではないと言うことではありません。
サッカーという競技においては圧倒的にワールドカップという圧倒的大会がありますが、プロリーグが盛んではないスポーツにおいてはオリンピックは世界最大の大会ともいえるのです。
アマチュア中心の競技においてはオリンピックはやはり世界最高峰の大会です。
しかし近年、本来アマチュアの大会であったオリンピックにプロの選手が出場するのが増えてきています。バスケットボールの代表にプロの選手を解禁しドリームチームでのぞんだアメリカは圧倒的実力で金メダルを獲得したのは覚えていますか?
ではサッカーは?サッカーの最高峰はここまで言ってきた通り圧倒的にワールドカップです。でも同じ選手が出ていればどうも価値の差が見えずらい。…とはなりません。
サッカーにおいてはU-○という年齢によるカテゴリーを設けた世界大会が催されます。各世代の選手たちに世界大会の経験を積ませる訳です。
ユースといえばU-20(アンダー20、20歳以下)の選手たち。
そしてU-23(23歳以下の選手たちによる)の世界大会がオリンピックとなります。
ワールドカップはこの年齢による条件はいっさいなし!その国の国籍を持った人なら誰でも選ばれる可能性がある、いわゆるフル代表、またはA代表と呼ばれる選手たちが出場しています。もちろんフル代表が最強に決まってますよね!プロサッカー選手達がオリンピックへの関心が低いのもうなずけます。
サッカーにおいてオリンピックをそんなにも重要視している国はそんなにありません。
ワールドカップに比べればオリンピックなど若い選手を強化するための訓練、布石程度の大会なのです。
それでも23歳以下で構成されるオリンピックで代表が活躍できればその2年後のワールドカップはどうなるでしょうか?
このオリンピック代表からかなりのメンバーが成熟し成長しA代表に選出されるでしょう。
オリンピックという世界大会で結果を残した経験と経験が生かされてくる訳です。サッカーにおいてのオリンピックとはそういう位置付けになっているのが現状です。
私個人としてもやっぱりサッカーに限定して言えば断然オリンピックよりもW杯です。面白さが違います。
4年に1回の世界最高峰のサッカーの祭典に世界中の人々が熱狂します。あの雰囲気は独特なものです。
普段、クラブチームの試合をさほど見ない人でもW杯だけは見る、という人も日本人でも多いんではないでしょうか。
実際私もネイマールのファンになるまではW杯は毎回見てきたけれどクラブチームの試合までは見ていなかったのが正直なところです。
今はネイマールのおかげでクラブチームにも随分詳しくなりましたが(笑)
それでもやっぱりクラブチームで活躍するフル代表が凌ぎを削るW杯には到底クラブチームの試合は及びません。そこはやはり一個前の記事にも書きましたが金銭は関係なく国の代表としての誇りと名誉をかけて戦うからだと思います。
やはりそこには純粋なものがあるからこそ、人々は感動するんだと思います。
超一流選手が誇りとプライドをかけて必死で戦う姿は大きな感動を呼びます。
そしてW杯ならではの、いろんな国の政治的背景なども透けて見えるところに、人間模様が見えてまたドラマチックなんですよね。
プロ野球には全く興味のない私も高校野球は好きです。あの高校生の純粋な情熱、必死感に感動するからです。
やっぱり人間、純粋なもの、には自然と惹かれるんだと思います。
熱く語ってしまってすみません(笑)
ことし終わったばかりのW杯。録画していた試合を時々暇なときにリピートするたびに、なんで現地に見に行かなかったんだろー?と後悔(T ^ T)
あのスタジアム全部を黄色のTシャツで埋め尽くし、あの異様なまでのどよめき。生で見ていたらすごい感動だったと思います。
もちろんブラジル代表の試合をW杯の舞台で、ブラジルで見れることはもう私が生きてるうちはないでしょうから、今考えても残念で仕方ないです(T ^ T)
終わったばかりのW杯が恋しくて仕方ない(笑)4年後のロシアには是非現地で観戦したい!と思ってます。
その時はネイマールも26歳。サッカー選手として1番成熟の時期に入ってる頃だと思います。めちゃめちゃ楽しみ!
夢が叶うといいなーヽ(*^ω^*)
4年に1度のカーニバル!