大村智博士×中島克仁 対談④ 「抗寄生虫薬がなぜウィルスに効くのか」 | 中島 かつひとのブログ

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「抗寄生虫薬がなぜウィルスに効くのか」


「イベルメクチンは日本の薬の許可(承認)を取っているのに(疥癬、糞線虫症)、今になって安全性がということ自体、今まで何をやってきたのかということですよ。」


「サイエンスと政治」


「(現在の状況)完全に政治の問題です」


「イベルメクチンを排除しようというだけの理屈」



【中島】

基本的なことなのですが、イベルメクチンは抗寄生虫薬。

抗寄生虫薬がウィルスへの効果期待できるということはだいぶ以前から研究されてきたんでしょうか。


【大村博士】

自分の研究所を持ったのが38歳の時かな。

その時に私が言ったことは、これから新しい薬を探していくけど、マクロライドだけは私のライフワークだよと。

マクロライドというのは色々な作用があるんです。

もちろん、細菌をやっつけるという抗生物質への、その他にもいろんな作用があるってことを感じていた。

だから、こういう作用を研究すれば一生かかってもでききれないくらいの研究テーマになっていくなと予測して、それではっきりとその当時の私の本には書いてあるんです、これからはマクロライドだ、もちろん新しい薬も探すよ、だけどマクロライドだけは私のライフワークだと。


それで、このイベルメクチンがなぜウィルスに効くんだという話ですけど、ウィルスに直接作用するということもあるけれども、かなり早くからオンコセルカ症の色んなデータが集まっているのを分析して、これは直接寄生虫を殺すということもあるけれど、むしろ身体の免疫に働きかけて免疫力を活性化する作用があるという風に私は見ているんです。

オーストラリアの前澤先生が昨年3月ですよ、コロナが流行ったら大変だと私に手紙をくれましてね。

大村さん、早く製薬会社に知らせてやれと、この薬はコロナに効くよと、なぜかというとこれはリリースキナーゼといわれる、キナーゼとはタンパク質をリン酸化する酵素のことをキナーゼと言うんですが、特にこういう感染症になったりすると、体の中に出てきて免疫系を阻害してしまう。

だから、ウィルスに感染するとそのキナーゼが出てきて、免疫系を破壊しようとするのをイベルメクチンがあるとそのキナーゼの働きを阻害する、だから免疫系が働いて抗体ができる。こういう理論を教えてくれたんです。

私はそういう内容を感覚的に思っていましたからね。

なぜかというと、オンコセルカ症の撲滅には年に一回(イベルメクチン)飲むだけなんです。寄生虫は体の中に常時いて、ミクロフィラリアなんて一日に千匹も産んでいるんです。

それを一年に一回しか飲まなくて済む。ジェチルカルバマジンなんか、飲むのを止めると、すぐ元に戻る。ところが、イベルメクチンの場合は、一旦下がっても元には戻らない訳です。だから、これはもう絶対に抗体が体の中にできているから、親虫が子供を産んでもその子供は死んでしまうわけだ。

そういうのが私なりの良いということのロジックですね。

ですから、色んな薬と使い分けることによってウィルスを殺すのと免疫を活性化させるのと一緒に飲めば良いのかと私は思いますけどね。




【中島】

効能は数時間、数日がピークという薬が多い中、ワンショットで3ヶ月も持続するというのは考えられないですね。


【大村博士】

この薬は体の中で多く長く壊れないから抗体を上げている。

それを証明してくれた私のグループが新型コロナウィルスを小動物に感染させてイベルメクチンを飲ませる、飲ませない方と比較し、イベルメクチンを飲ませたマウスは10倍も抗体が上がり10日間に10倍も中和抗体ができたのです。

ということは、これで次の感染にかかりにくくなる。

抗体だって1日で消えるわけないですから、せめて抗体ができる少なくとも一、二ヶ月はキープできるわけでしょ。

だから、ウィルスの感染をコントロールできるようになると。

この間、感染症学会と化学療法学会の合同の学会があったでしょ、私が特別講演をしたのですが、このデータを学会で紹介しています。


【中島】

科学的根拠も示されていて、しかし承認には13相試験がある、我が国の感染状況だと平時のプロセスを踏むと1年も2年もかかってしまう。


【大村博士】

この薬は日本の薬の許可(承認)を取っているのに(疥癬、糞線虫症)、今になって安全性がということ自体、今まで何をやってきたのかということですよ。


【中島】

有効性はもちろん、科学的根拠も多く示されていて、両輪である安全性は40年、年間3億人の方々が服用しているのが最大の実績と思いますが。


【大村博士】

色んな論文の中で面白いのは「サイエンスと政治」という問題です。


【中島】

興味深い


【大村博士】

(図を指して)

さっき皮膚の線虫が薬を飲むとがーっと下がってくる、赤いほうがイベルメクチンで3ヶ月はずっとゼロというデータがちゃんとある。

これは1985年のことで、私はこれは免疫に当たっていると思った。

アメリカの科学者たちは親虫が産むところを抑えていると言っていたが、私はそうではなくて、それもあるかもしれないけど、むしろ産まれてきたやつを(免疫で)殺していると考えた、これが今、生きてきたと思います。


「サイエンスと政治」

ペルーの話ですけど、ペルーも感染が始まって一日600人も亡くなっていたんです。

ところが4月の中旬からペルーではイベルメクチンを飲ませることを許可して配って飲ませたら、一日48人くらいまで感染者が減ってきたのです。

ところが大統領が代わって規制した、そしたらまた戻って、一日に600人も亡くなってしまうようになってしまった。

サイエンスが感染者と減らして、政治が感染者を増やしたという、サイエンスと政治というペルーがいい例ですね。

私は非常に恵まれているのは、世界中からそういう情報が私の元に送られてくるのです。

そして、色んな会議があるけれど、そこに加わってほしいと言われているけれども断っているのです。

下手すると政治に利用される可能性があるから。

だから、そういうところから私に色んな情報を送ってくれているのです。


【中島】

我が国は医療先進国と言われ、世界に誇る国民皆保険制度だと言いながら、欧米に比べてこれだけ少ない感染者数で医療逼迫を来す、一体どうなっているのだろう・・・

普段高い保険料払って、いざという時に薬も出してもらえない・・・


【大村博士】

代議士の先生には申し訳ないけども、完全に政治の問題です。

医療の問題ではない。

データもいっぱいあり、普通の製薬会社新しい薬を開発する時は何万例という症例を持って効いているという、それは投資できるから、新しい薬ができれば売れるからできるが、ジェネリックなんてどこがお金を出してくれるのか。

イベルメクチンをやめさせようと言っている人に言いたいのは、イベルメクチンは世界中130ヶ国以上で、100件以上治験をやっているので症例が少ないなんてことはなく、全体集めると1万人以上の症例をやっているわけです。

ただイベルメクチンを排除しようというだけの理屈だなと、なんとか早く北海道などの仲間に届けてやりたいです。


【中島】

先ほどの議員立法、私はイベルメクチンが(新型コロナウィルス感染症)切り札と、当初から信じております。

より覚悟を持って取り組まさせて頂きます。