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京王線の新5000系の防犯カメラの表示について

テーマ: 個人情報保護法・情報法
本日、偶然、京王線の新5000系の車両の特急に乗る機会がありました。夜間は有料指定席の特急になるというものです。

ところで、車内を見回したところ、わかりにくい所に防犯カメラが設置されていることに気が付きました。車両中央部分の天井に二つあるモニター画面の中間です。




ところで、防犯カメラはあるものの、その周囲に「防犯カメラ作動中」という趣旨の表示がないことが疑問でした。(なお、京王電鉄のサイトによると、1車両に4か所防犯カメラがあり、その表示ステッカーがあるとされています。)

この点、防犯カメラについては、個人情報保護法18条4条4項によるところですが、個人情報保護委員会の個人情報保護法ガイドラインQ&Aは、A1‐11でつぎのように規定しています。

(略)防犯カメラが作動中であることを店舗の入口に掲示する等、本人に対して自身の個人情報が取得されていることを認識させるための措置を講ずることが望ましいと考えられます。

・「個人情報の保護に関する法律についてのガイドライン」及び「個人データの漏えい等の事案が発生した場合等の対応について」に関するQ&A|個人情報保護委員会

しかし、本日夜に、ある方からつぎのネットニュースを教えていただきました。

・京王電鉄、新型車両「5000系」通常列車で9月先行デビューへ|鉄道新聞

そこで、この記事の写真をよくみると、確かに防犯カメラに関する表示は各車両の前後の端の上のほうにあるようです。しかしこの表示はちょっと小さすぎないですしょうか?(赤枠内、赤枠は追加)
場所も、防犯カメラがあるのはこの直上ではなく車両中央部分の天井付近と騙し討ち的なものを感じさせます。

(鉄道新聞より 赤枠は追加)

これでは、混雑時には車両の両端に立ってつり革につかまっている乗客数名しか、この表示を目にすることができないのではないでしょうか。また、防犯カメラと表示との位置も離れています。

そうなると、個人情報保護委員会が定めている、「掲示する等、本人に対して自身の個人情報が取得されていることを認識させるための措置を講ずること」が達成されていないのではないでしょうか。

京王電鉄はたしか関東の私鉄で初めて運賃の値下げを実施した優れた企業でありますが、この取り組みには疑問が残ります。

■参考
・影島広泰『改正個人情報保護法と企業実務』92頁

■関連するブログ記事
・防犯カメラ・顔認証システムと改正個人情報保護法/日置巴美弁護士の論文を読んで

・防犯カメラによる顔認証データ取得・共有と個人情報保護法改正

改正個人情報保護法と企業実務 (2017年5月全面施行の改正法に対応)



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