■横浜市立大学・福浦キャンパス(公立・横浜市金沢区福浦)

 

医学部と付属病院が入る、9万4000平米のキャンパス。

 

シーサイドラインの市大医学部駅前すぐ。

 

 

 

付属病院はすごい安定感だ。量感が半端ではない。それでいてリズムのある造形と青系の軽快なカラーリングが、鈍重さを感じさせない。

 

安定感があるのにチャレンジング。「良い病院」という信頼感を、僕は感じちゃう。

 

病院建築に強い組織設計事務所、伊藤喜三郎建築研究所によるもの。医学部校舎は不明。

 

さて、まずは付属病院。上から見ると井げた模様になるのだろう。低層部分は井げたより一回り小さい四角が入る。安定感がありつつ、凹凸がリズミカルに変化をつける。

 

 

井げたの先端はブルーに塗られ、海と空を背景とするロケーションにふさわしい。かな。

 

ミナト横浜、ですよ。

 

その隣の校舎エリア。

 

 

 

医学情報センターや基礎研究棟に囲まれる形で広場になっている。

 

すごく個性的な造形があるわけではないが、良い感じにエイジングが進んだタイル張りが良い。

 

 

タイルも細かく貼り方を変えて、模様を生み出している。

 

 

 

そこから先へ進むと生協食堂、そしてオブジェ。

 

曲がって看護教育棟へ。

 

 

 

白色系タイルがみっしり貼られた建物に囲まれたキャンパス、と聞くと、なんだか落ち着かない感じだ。

 

が、実際に行って見ると、ベンチに腰掛けて、ゆっくり本でも読みたくなるキャンパスだ。

 

サークル棟だけ、なんというか、生活感がありすぎる。

 

 

帰りもシーサイドライン。八景島が見える。