こんばんは。




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更新頻度がぐーんと落ちてます、これはいけないですね。。。




気がつけば5月。




2017も3分の1が終わりました。




そんなことを言ってるともう夏が来て秋、そしてみかんの時期なってるんでしょうね。




時間は待ってくれない、「やるべきことをして、スピードあげて動かないと」そう言い聞かせる毎日です。






さて、昨日今日と接ぎ木をしていました。





「つぎき」と読みます。




みかんのような果樹は接ぎ木をすることで、新たな品種を育てることができます。




つまりはどういうことか。



もともと畑に植えている柑橘(A品種)の枝を切ります。

そのA品種の切断面に違う品種(B品種)の芽のついた枝をくっつけると、そのB品種の芽が伸びてその先はB品種の柑橘が実っていくのです。

A品種はくっつけた箇所より先にはならないのです。





ちょっと分かりにくいですね。笑





順序追って説明していきます。





接ぎ木に使う枝を「穂木(ほぎ)」
と言います。接いだ時に先端になる枝です。


今回は今注目されている新品種「あすみ」の枝(穂木)を用意。


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左・あすみ(穂木)
右・温州みかん(台木)





「台木(だいき)」は接がれる方の枝で、接いだ時は木の土台となります。








穂木と台木をくっつけるとこんな感じ。




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詳しいことは書きませんが、穂木も台木も絶妙に削って「形成層」なる部分をピッタリくっつけます。これが難しい。




そうしないとしっかり活着せず、穂木から発芽しません。








そして動かないように固定!



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このグレーのテープは「シーバル」と呼びます。文字通り縛るためのものです。なんとわかりやすい。農業資材はこんな名前の物多い。笑






しかしこれじゃ穂木は剥き出しです。


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穂木もこのままだと蒸散で乾燥しちゃうので、「メデール」で固定。


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こちらシーバルとは違い、かなり薄い素材。

勘が良い方はわかると思いますが、メデール、、、。

薄い素材のため、穂木から出る芽がメデールを突き破ってでてきます。そう、だからメデール。





最後に台木の切り口に日光が当たらないようにアルミテープで保護。




これで完成っ!!





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これでこの木は接いだ部分から先は、全て「あすみ」の枝となります。



先ほども言ったように、台木の温州みかんはついだ先からはなりません。




今はまだついだばかりなので、太さがアンバランスですが、穂木もみるみる成長して台木と同じ太さまで大きくなります。




植物ってすごい。




もうここまで読んでくれた方はわかると思いますが、



ブログタイトルの答えは、接ぎ木です。




温州みかんのような種無し品種は品種改良され、種がないものとして固定化されています。接ぎ木しか増やすには方法はありません。


もちろん、種を含む柑橘があって種を蒔いたら芽が出て根も出て実をつけるものもありますけどね(^^)




しかし、接ぎ木は成長速度も速く効率がいい、柑橘の育成に向いているんです。




ちなみに一般的に苗木屋さんも接ぎ木でついだ苗木を農家に販売しています。







この「あすみ」、

3年で実がなってくれるかな。




じっくり成長を見届けよう。。。






明日は、剪定!




しかし雨が降ってほしいぞー!!雨不足。





ではではオレンジ