筆記具Ⅸ~インクと公文書~
こんにちわ^^
今日の福岡地方は凄く晴れました。
でも風がちとつめたい><
さてさて、万年筆本体はちょっと置いといて、インクの話。
万年筆のインク色の定番はブルーブラック。
なぜ、酸化鉄溶液に青の染料を混ぜたのか。
なんで、黒じゃなく青を混ぜたのか?
酸化鉄が反応して黒くなっていくんですが、その変化の度あいで、いつ書かれたものなのかを特定できるようにだそうです。
なるほど、納得。
しかしながら、万年筆もインクの西洋のもので、東洋では主に毛筆で墨でしたね。
日本人には、黒が正式なインク色ですよね。
正式な書類ということで、公文書を引き合いに話を書いてみます。
みなさんが書くような公文書で身近かなものは、市町村役場でのなにかの記入でしょう。
この、記入には規格があって、なんでもいいわけではないんです。
鉛筆とマジックインキは不可。
水性ボールペンで記入して下さい などと注意書きがある場合もありますね。
鉛筆は消せるので、改ざんできるから不可。
マジックは裏写りしてしまい、ほかの書類を汚す可能性があるから不可なんだそうです。
油性ボールペンも厳密には不可。※現行法は許可されてます。
シンナーなどを使えば、紙を傷めず完全に消すことが出来る。改ざんできると言うことらしい。
水性は雨や湿気に弱くにじみますが、紙に水の跡が残ったりするので改ざんできないとされているようですね。
ですが、水性は耐久性がなく、経年変化で消えてしまいますよね?
そこで、消えない水性インク ブルーブラックなんですよ。
ホント消えないんでしょうか?
実験した人がいて、ちょっと拝借してきましたw※データーは2005年頃のもの。現在は製品が変わっている可能性がありますので、あくまで参考データーです。どれがいい、どれが悪いと決める為のものではありません。
自分ではインクを多種持っていないので。
まず、対光テスト。一ヶ月窓に貼り付けていたらしい。
プライベートリザーブ (オリジナル調合?
セーラー
ウォーターマン
以上は色落ちが少ないですね。
次に対水テスト。一ヶ月暗所保管し、水道で洗ったらしい。
プライベートリザーブ
プラチナ
ペリカン
モンブラン (ボトル
アテナ
セーラー
が色落ちしてないのかな?
ブルーブラックは消えないインク伝説。どうなんでしょうね?
現在公文書に使用できるインク色は、青か黒の二色のみ。
使えるインクはJIS S6061の規格試験に合格したもののみ。
そんなこと言ったって、合格品かどうかわかかりませんがw
昔は万年筆のみ使用可だった公文書も、現在は、自治体役場や省庁によっては不可としているところもあります。
日常全く気にかけたことのないインクのこと。
ましてや手書きが少なく、書類もPCの中で保存という現代。
考えてみれば、PC文書ほど改ざんしやすい書類もないですねw
病院のカルテは、修正液などの使用が制限されていて、書き損じた場合、二本線で消し、前の記述が読めることが義務となってます。
なるほど、お医者さんが、PCカタカタやってるとこはないですねw
何気なく買った万年筆から、これだけのことが学べた。凄いぜ、万年筆。
文化の違いがインクの色にも出てて、青インクのペンは違和感を感じてた。
仕事柄、海外の会社の方と接することが多く、その方の会社から頂くボールペンは青インク。
ブルーブラックインク時代の名残なんでしょうね。
対して、日本で売っているボールペンは、黒か赤が圧倒的に多いです。
まさに墨汁の色です。
友人の会社では、黒のインクでなければ、提出できない規則があるとか。
それはやりすぎだと思いますが、公文書の青か黒の指定。
青は万年筆のブルーブラックを考慮してだと思ったんですが、大間違いでした。
青が許可されている理由のひとつはコピー。
モノクロコピーしたさいに、黒がはっきりは当たり前なんですが、青以外の色は読み取れなくなるらしい。
なので、緑や紫は不可。青か黒という理由。
面白いね~インク色って。
万年筆用水性染料インクは種類も多い。
今気になってるのは、パイロット社の”色雫”と言うインク。
全21色。
これで、画を描いて遊びたい。
万年筆本体も数本持ってないと画は画けないけど。
絵描き用かどうかしらないけど、画を描いてくれと言わんばかりのペン先を持った万年筆がある。
これがそう。
これは中国製美工筆。国内メーカーも同じ目的のものを出してます。
落として曲がったのではないですよw
XFからBBまでカバーできるので、毛筆のような筆跡と画を描いて、塗れるw
これと色雫が欲しいw
中国製万年筆の確かな品質を確認できたので、あとは軸のデザインで選ぶだけw
※本体メーカー純正以外のインクを使用する場合は、自己責任です。