ここのところ、
JALとANAの上級会員
JALグローバルクラブ(以下JGC)
ANA スーパーフライヤーズ(以下SFC)
についての詳細をはじめとする、JALやANAの修行関連の記事をあげてまいりましたが、
ここで私の勤めるクリニックの院長から質問、
『今、JALとANAだったら、どっち修行するのがいいの〜?😥』
たしかに、それ、書いてないかも〜
ということで急遽書かせていただくことになりました、
JALとANA、どちらの上級会員を狙うか、あるいはどちら「から」修行するのが良いのか?
これはですね、
まずざっくり概略を申し上げますと…
- 地元の最寄り空港はどこ?
- 主にどの路線を使うのか…国内線なのか、国際線なのか、国際線だったらどちら方面か?
といった基本情報をおさらいした上で、
もし国際線がメインなのであれば、
- JAL・ANAそれぞれのアライアンスと提携航空会社の特徴を理解する
といった応用編に進めいいと思いますね
一つ一つ、見てまいりましょ〜〜。
地元(最寄り)の空港はどこ? JAL・ANAどちらが就航しているかで決める
まず何って、これが一番肝心!
ご自宅から出発する際にどこから何に乗るのか?
いつも新幹線で羽田空港や伊丹空港に出ます!とかでしたらJALもANAも飛んでおりますが、
最寄りが女満別空港とかだと、JALとエアドゥしか飛んでないのにあえてANAの修行するのもどうなの?ということになってきますよね。
女満別といえば、あやか氏!
彼女は当然、JALで、ホームグラウンドの北海道内フライトメインに修行いたしております。
⇨ 【JAL/JGC】回数修行52ルートの軌跡!おススメ路線&注意点と共に大公開
あと、岩国錦帯橋空港とか、ANAしか飛んでおりませんし、
そういう空港、ちょこちょこありますので、チェックが必要です。
(というか、修行を考えるまでの方はすでにご存知かと思いますがww)
主にどの路線を使うかをよく分析!!
国内線を主に使用される場合
これは割と単純で、
離島とか、一部のマニアックな路線を除いて、国内の主要空港はたいがいJALもANAも就航しているわけですので、
先に挙げた地元空港の就航会社、便数など踏まえて、どちらにするのかお決めになれば、良いかと思いますね
問題は、というか、たいがい修行を検討される方は国際線利用される方が多いのではないかと思います。
ということで、、
国際線を主に使用される場合
こちらはですね〜〜
まず、
国際線で主に行くのはどちら??
お好きな方面、よく行く方面により戦略は変わってきます。
そして、
JAL・ANAそれぞれが属するアライアンス(=航空連合)
JAL…ワンワールド
ANA…スターアライアンス
おのおのの特徴、
具体的には:
・それぞれのアライアンスにどの航空会社が属しているか
・どちら方面の路線に強いのか
把握し、
「よく行かれるエリア」へ就航している航空会社はどこなのか、
便数や費用はどうか、
総じて、そのエリアに行くにはどちらのアライアンスのほうが「強い」のか、
つかんでいく必要があります。
なぜなら、国際線については、
JALの上級会員はワンワールドの上級会員
でもあり、
ANAの上級会員はスターアライアンスの上級会員
でもあるため、JALとANAの知識しかないのでは損をしてしまうからです!
以上をふまえ、見ていきましょう。
まずはですね、
韓国、台湾、グアム、ハワイ、アメリカ、東南アジア主要都市(バンコク、シンガポール、クアラルンプールなど)といった、日本人観光客にとってわりとありきたりな観光地に行くだけ、でしたら、JAL・ANAどちらでも大きく困ることはありません。
注意すべきは、
ヨーロッパ
オセアニア
中南米
バリ島
といった方面に行かれる方々!
この方面の特徴は、ざっくり言うと、
ヨーロッパ…価格重視ならワンワールド、直行便重視ならスターアライアンス
オセアニア…オーストラリア行くならワンワールド、ニュージーランド行くならスターアライアンス
中米…メキシコ行くならスターアライアンス
南米…どっちもダメww
バリ島…ANA優勢だったところ、JALが割り込んできたwww
なのですが、
この辺りになると、それなりに旅慣れてきている方。こんな説明じゃ納得できないでしょうw
JALが属するワンワールド及びANAが属するスターアライアンス、それぞれの特徴を深く掘り下げてみましょう。
JALが属する「ワンワールド」の特徴と魅力・欠点
JAL以外ですと、
🌟機内・ラウンジなどが人気の高いカタール航空、キャセイパシフィック航空
が属している
🌟カンタス航空がいるのでオーストラリア方面に強い(ということはオセアニアはほぼワンワールドが掌握しているということw)
がワンワールドの魅力かな、と思います。
以前はこれに加え、
ラタム航空が所属していることにより、南米各方面がカバーできていた
という魅力もありましたが、このラタム航空、2020年5月1日をもって、ワンワールドから離脱することが発表されましたので、それがなくなってしまいました…涙
私の主観だと、乱暴な言い方にはなりますが、カタール航空でほとんど持っているようなもんじゃないじゃないかなと思います。
カタール、キャセイ、2会社の特徴はズバリ、
- 機内・空港ラウンジの評価が高い
- ヨーロッパ方面のビジネスクラスが安い(セールで30万円台)
ではないでしょうか。
カンタスは悪くはないですけど、オーストラリア各地に必ず飛んでいる、という以外、サービスが突出して素晴らしい、などの特徴はないです…
各社の魅力をさらに掘り下げてみましょー。
ワンワールド一番の目玉 カタール航空
ヨーロッパや南米(サンパウロ)へ、ドーハ経由で飛ばしているのですが、
人気なのはドーハ経由でのヨーロッパ。
各方面にくまなく飛んでおり、その評判の良さや、定期的に格安セールが行われることから、若干時間がかかるにも関わらず、あえて利用する方が多数いらっしゃる、
そんなエアラインです。
エコノミークラスでも評判がいいですし、
最近話題のビジネスクラスQスイート、
とにかくこれが超ゴージャス
とはいえ同じワンワールドな訳ですから、ここに乗ることでJALのマイルが貯まったり、
今は困難なようですが、ゆくゆくはJALのマイル特典で無料で利用できてしまう可能性もあるわけです。
が、最近まことしやかに言われるのが、カタール航空ワンワールド離脱の噂
他の中東エアラインであるエミレーツ航空はどこのアライアンスにも属しておらず、
エディハド航空もスターアライアンスから離脱しておりますので、
カタール航空もいつ離脱しちゃってもおかしくない状況
今の所、アメリカン航空などが引き留め工作に走っているようですし、
直近での離脱はなさそうですが、
カタール航空がいるかいないかで、ワンワールドの価値はガラッと変わるに等しいですので、この辺りは注視しておく必要があるかと思います。
香港ラウンジが最高 キャセイパシフィック航空
キャセイは香港までか、香港経由で各地に飛ぶときに使う頻度が大きくなるわけですが、
この主要乗り継ぎ地である香港のラウンジが圧巻なのです。
詳細はこちら、
⇨ ★まとめ★ 航空会社ラウンジで空港到着から旅を楽しむ!②海外各地のラウンジ3+1選
香港と、あと後述のシンガポールとかもですけれども、世界に誇るアジアのハブ空港なだけあり、どこに行くにも結構利用価値が高いのです。
今はデモとコロナの影響で若干使いにくくはなっていますけど、いずれ事態は回復していくとは思いますから、心に留めておいて損はないと思うんです。
オーストラリア好きは味方にしたい!カンタス航空
最後、カンタス航空ですが、
ここはオーストラリア周遊にはほんと重宝するエアライン。
東京からケアンズとゴールドコーストに直行便を飛ばしていないのが最大の難点ですけれどもww
それ以外でしたら、だいたい飛んでます。
特にオーストラリア国内線で最大の効力を発揮するのがこのカンタス航空。
しかもJALのマイルで無料で取りやすいんですよ。
オーストラリアと言えども広し、ですので、複数都市行かれる場合、国内線の利用は避けられませんから、これは大きいです。
後述しますが、ANAの属するスターアライアンス最大の弱点の一つがオセアニア。
ANAですとオーストラリア国内線がヴァージンオーストラリア(ほぼLCC)になっちゃうんですよね… それでも良い人はいいのですが、マイルも貯まらないし、上級会員資格は適応にならないし、当然マイルで引き落としもできないので、値段もカンタスとそこまで大きく変わらないので、全くお得感がないです。
今年になってようやく、一部のオーストラリア国内線でマイレージの提携や特典航空券を開始するみたいですが、カンタスの比ではありません。
⇨ ANAとヴァージン・オーストラリアが包括提携 コードシェアやマイル提携も
オーストラリア回るのでしたら、JGCになっておいた方がいいです。
と、ここまで、さもワンワールドに欠点がないように書かせていただきましたが、
ワンワールド最大の欠点
それは、ズバリ、
加盟航空会社や提携会社が少ないため、このくらいしか特徴がないことですww
さて…次行こww
ANAが属する「スターアライアンス」の特徴と魅力・欠点
安定したネットワーク・航空会社数を誇り、先述したラタム航空みたいに南米路線全部離脱、とかそんなショッキングな出来事も少ないスターアライアンス。
ゆえに、
🌟だいたいどのエリアもカバーしている
という強みがあります。
加盟エアラインの中で目玉は私個人的に、
🌟ワンワールドがカタール航空だったら、スターアライアンスはシンガポール航空
香港とかドーハほどではないにせよ、シンガポールもハブ空港としては素晴らしいものがありますからね。
ここのビジネスクラスはJALのファーストクラス相当のクオリティです。
詳しくは、ずいぶん前のご報告ですがこちらどうぞ。
⇨ 【シンガポール航空】《東京〜シンガポール〜バリ デンパサール往復》ビジネスクラス搭乗記
個人的には東京からロサンゼルスまでのビジネスクラス直行便が20万円台という信じられないくらいの格安なお値段も魅力です。
特に離脱とか、そういうこともなく、安定勢力として加勢してくれていることは大きいですね。
🌟中米はスターアライアンスが優勢
そう行く人もいないだろうと思いますので、さらっと述べるのみにしておきますが、
メキシコ・カンクン方面は、
ANAがメキシコシティ直行便飛ばしているのと、
エアーカナダがカナダ経由で飛ばしているのとで、
スターアライアンスが優勢な印象です。
(アメリカ経由で行けなくもないですが、ESTA取らなくてはならず、余計にお金がかかるし、めんどくさいですよ。)
逆に欠点は、
ヨーロッパへの直行便は多いけど、格安便が少ない
クオリティが高い、なのに格安なヨーロッパ便は先のワンワールドに属するカタール航空とキャセイの専売特許となり、
スターアライアンスに同様のエアラインはありません!
逆に、多少高くつきますが、直行便が多いのがスターアライアンスの特徴となります。
一番致命的なのが、
オセアニアと南米がものすごく弱い
これはスターアライアンス最大の弱点。
スターアライアンスのオセアニア方面就航便といえば、
オーストラリアへANAの直行便(シドニーとパースのみ)
ニュージーランドへニュージーランド航空の直行便(オークランド)
国内線はニュージーランドならニュージーランド航空でまかなえますが、
オーストラリア国内はヴァージンオーストラリア頼みで先のカンタスと比べるとなんとも頼りないのは先述の通りです。
オーストラリアでなく、ニュージーランドを旅したいのであれば、SFCでもまかなえますが、
オーストラリア周遊はSFCだけだと、特典を受けられない部分も出てきてしまうかと思いますね〜。
さて、スターアライアンスのもう1つの弱点、南米ですが、これはワンワールドと共通項ですので、以下、まとめて説明いたします。
ワンワールド・スターアライアンス共通にして最大弱点…南米方面
南米の主要エアラインであるラタム航空が2020年5月1日をもって、ワンワールドから離脱することが発表されました。
これに伴い、ワンワールド・スターアライアンス共に、世界一周に南米の主要地域を細かく含むことができない、という最大の弱点ができてしまったということです。
これは世界一周航空券をご検討の方には大きな痛手となってくると思います。
最後にこちら、
バリ島はガルーダ・インドネシア航空の直行便をめぐり、JALとANAがアツい戦いの真っ只中
日本の方にも人気のアジアリゾート、バリ島ですが、
日本からバリへの直行便は唯一、ガルーダ・インドネシア航空(スカイチーム)が飛ばしている状況。
ガルーダはワンワールドでもスターアライアンスでもないので、本来ならJGCもSFCも効力がないですし、マイルも貯まらなかったのですが、
そこにまずいち早く対策を講じたのがANA。
ガルーダ・インドネシア航空とのコードシェア、及び、マイル提携、
さらにはSFC特典も使用できるように
これで数年経過していたのですが、
ここに2019年10月、JALが参戦
2020年4月以降の東京ーバリ直行便のコードシェアをさっさと決めちゃったの
マイレージについてはまだ詳細決まっていませんが、早々に体制を整えます、とアナウンスあり。
今のところはJALとコードシェアはしていても、マイルは貯まらない状態です。
そんな中、ANAはどう出ると思って見てましたが、
私が予約している、2020年8月の便は、その後、ANAもコードシェアすることに
マイル提携も特にやめます、といった報告はなく、従来通り継続の見込み。
同じ便をJALもANAもコードシェアしてる、なんて前代未聞の出来事
現地点では、マイルもSFC特典も適応できるANAが優勢ですが、
8月の地点でどうなっているか…?? 注目かもです。
以上、JALとANA、修行するならどっち?
それぞれの特色を私なりの主観を交えて、解説させていただきました
お役立ていただける部分がありますと、幸いです
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