【アスパルテームの危険性について】 | 久野 淳(くのじゅん)のブログ 歯科医師 栄養指導 栄養療法 オーソモレキュラー 糖質コントロール 食育 食の安全 栄養マニア 料理教室

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街の歯医者さんをしながら複数のコメディカルの学校で講師をしたり、一般の方向けのセミナー活動をしています。栄養療法を日々の臨床に取り入れ、自身もゆるい糖質制限をしながら食育、食の安全に取り組んでいます。

いつも私のブログを読んで頂きありがとうございます(*^▽^*)

さて歯科医師である私は人工甘味料反対派です♬

賛成派の中には、「別にしっかり動物実験をして、その上でさらに少ない量を決めて食品に添加してある以上、危険な筈がない。」という人もいるでしょう…

水だって大量に飲めば水中毒を起こして命を落とすことだってあるのだから…ごく少量を使っているなら問題視する必要がないという人もいるでしょう…

今回はダイエット飲料や食品に含まれる『アスパルテームの危険性について』考えてみましょう^^

アスパルテームは、1965アメリカのサール薬品が化学的に合成した人工甘味料です。

砂糖の約200倍の甘みを持ち、カロリーはなく、味の素株式会社の「パルスイート」が有名です。


アスパルテームは、人工の甘味料でアミノ酸であるアスパラギン酸メチルエステルと必須アミノ酸のフェニルアラニンが結合(ペプチド結合)した化合物です。タンパク質は多数のアミノ酸がペプチド結合した化合物であることから、アスパルテームも一種のタンパク質ともいえます。

アスパルテームの大部分を構成するアスパラギン酸フェニルアラニンは、人体に必要なアミノ酸ですが、これらのアミノ酸は単独で摂りすぎると、興奮性神経伝達物質として悪影響があるといわれています。

アスパルテームは、摂取すると体内では、

①アスパラギン酸②フェニルアラニン③メタノール3つの化合物に分解されます。それらのうち危険視されている物質は、フェニルアラニンメタノールになります。

体内で加水分解されて生じるメタノールアスパルテーム摂取量の約10)は、大量摂取にて死亡する可能性がある有害な化合物です。これはメタノールの代謝物(分解物)であるホルムアルデヒドおよびギ酸によるものと考えられています。

メタノールは、各器官(目など)の血管内で発ガン性のあるホルムアルデヒドに変化し、次いでギ酸に変化します。また、これらが神経線維に蓄積して、パーキンソン病発症させる原因になっているのではないかとも言われています。


過去に、長期に及ぶアスパルテームの発ガン試験も2つ行われていました。


そのうち1つでは、1グループ40匹ずつのスプラーグードーレイ・ラットが用いられ、104週まで続けられました。


2
つ目の試験では、妊娠ラットも使い1グループ40匹のスプラーグードーレイ・ラットを用い、104週まで続けられましたが、どちらの実験においてもFDA(アメリカ食品医薬品局)はアスパルテームの発ガン性は認められないと報告しました。他にも、マウスとウィスターラットの試験が行われましたが、それぞれ発ガン性はみつけられませんでした。

実は…
これらの実験には大きな問題があったのです!


それは…動物の数(n数)と、長くても110週までという期間において、現在の発ガン性試験の要件を満たしていなかったのでした!!

 

その後「アスパルテームの発ガン性実験」が再度イタリアにて行われました。

First experimental demonstration of the multi-potential carcinogenic effects of aspartame administered in the Sprague-Dawley rats.

スプラーグードーレイ・ラットを使っての、アスパルテームの各種臓器に対する発ガンの最初の実験的証明
Environmental health perspective 2006 379-385

 

Morando Soffrittiら セサーレ・マルトーニ ガン研究所 イタリア

今回の実験では、8週齢のスプラーグードーレイ・ラット(1グループ100150匹)から投与を始め、死ぬまで続けられました。


その結果は、


・悪性腫瘍の増加

 

・リンパ腫と白血病の増加

 

・腎盂と尿管の移行上皮ガン

 

・末梢神経の神経鞘腫  

が認められたというものでした。


こうした大規模な実験で、アスパルテームは多くの臓器に発ガン作用をもたらしました。20(㎎/㎏体重)(ADI1日摂取許容量は50/)という少ない量(ADIの半分以下)でも作用が認められたという結果でした。

では、このような人工甘味料がどうして沢山の食品に使用されるようになったのでしょうか?

私は医療関係(歯科医師)ですので、虫歯の予防のためのものや糖尿病、肥満などの生活習慣病の予防の意味が強いと思っていました。当時はそういう関心のもとで良いイメージしかありませんでした。

食品業界で爆発的に人工甘味料が使われるようになったのは、主に次の理由からです。

食品に含まれる
砂糖は酵母イーストの栄養源になりやすいため、長期保存がきかなくなります。そこで砂糖を人工甘味料に変えることで酵母の繁殖による食品の品質劣化を防ぎ保存性を高めることができるのです。

そもそも健康に良い食品とか腐りにくいなどの理由で添加物を混入し、それを消費者に売りつける。ごく少量ではただちには人体には影響のないと思われる濃度や量の有毒物質を混入して、ずっと後にそれが原因と否定出来ない病気が発症したとしても、因果関係が証明できなくなっている。

「ごく少量だからただちには人体に影響がない」とかいって…これって何だか原発事故後の放射性物質の問題と同じですよね。日本という国が有毒物質の使用を許可し、企業が本来の目的を見失って営利目的で毒を消費者に提供する。私にはこのようにしかみえません!


私は事実を知った上で、歯科医師としてアスパルテームをはじめとする人工甘味料、またそれ以外の食品添加物の危険性を強く訴えていきます。

次回は同じ人工甘味料である「スクラロース」について勉強しましょう^^

画像はコカコーラZEROの原材料名