ライティング・ゼミ 私の舞台裏 ~あなたが遠くへ行ってしまって本当に嬉しかった~ | 前向き人間 とくだのブログ2.0

ライティング・ゼミ 私の舞台裏 ~あなたが遠くへ行ってしまって本当に嬉しかった~

6月から4ヶ月間、人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」に参加し、毎週、メディアグランプリに投稿を続けました。メディアグランプリは、ライターでもある天狼院店主の三浦さんが投稿記事をチェック、基準以上の記事はWeb天狼院に掲載されるシステムです。私は16回の投稿のうち9回が採用されました。それぞれの記事に関する「私なりの」舞台裏を書き綴っていきたいと思います。

 

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「あなたが遠くへ行ってしまって本当に嬉しかった」は、もう20年近く応援している花總まりちゃんに思いを寄せて「天職」について書きました。

 

 

「おはようございま~す、朝ですよ~!起きてくださ~い!

 今日も一日、頑張ってくださいね!」

花總まりちゃんの声で、単身赴任先である徳島県阿南市の一日が始まります。といっても目覚まし時計ですが……

 

宝塚歌劇団の生徒には、それぞれ私設ファンクラブがあり、各組のファンクラブが協力して自分達のご贔屓が出演する公演のチケットを確保します。前売り券発売日には、予約購入できる時間が書かれた整理券を抽選により入手するため、ファンクラブの会員が組織的に「並び」ます。私が、花總まりちゃんの声が録音された目覚まし時計をいただいたのは、お茶会で「並び」の貢献度の高かったファン仲間のあかぎさんとともに表彰された記念品です。私の場合は、まだ小学校に入る前の長男・次男が土曜日の朝早く起きて「並び」に付き合ってくれました。整理券は大人、子供に関わらず、ひとり1枚入手できるので子供達の貢献度は大でした。

 

花總まりちゃんが宝塚歌劇を退団したのは、現在、大学4年生の長男が小学6年生の時。その後、長男は何故かミュージカル好きになったようで、花總まりちゃんが本格的に舞台復帰した「レディ・ベス」を大学に入学したばかりの長男と観にいきました。このときは、演出家の小池修一郎先生とお知り合い、という友達がチケットを確保してくれ、一緒に観劇しています。その後、花總まりちゃんの舞台を、家内、次男も共に初めて家族4人で観劇した「1789~バスティーユの恋人たち~」は、なんと最前列でした。この時のこともメディアグランプリの記事に書きましたが、残念ながら不採用になっています。「エリザベート」の観劇は帝国劇場だけでしたが、本当に花總まりちゃんの最近の活躍が嬉しい限りです。

 

この記事を書くとき、本当は書いていいのかな?と迷った点がありました……

「花總まり」さんから本名が書かれた名刺をいただいた後、少しだけメールのやりとりをさせていただきましたが、あまり他の人に名刺を見せて欲しく無い旨のことがメールに書かれていました。記事を書くとき、この時期のことを書いてもよいのか、ご本人に確認しようかと思いましたが、時間的制約もあり、確認せずに投稿したことが、まだ心にひっかかっています。

 

宝塚歌劇退団以来、本当に久しぶりに花總まりちゃんの舞台を見たのが、今では無くなってしまった、超お気に入りのライブハウス「スイートベイジル」

そして、この記事以降、採用記事に色々な呼び方で登場してくれる「一緒に行った可愛い後輩」彼女は思いがけず早くに亡くなってしまいました……

 

私にとって、この日のことは、色々な意味で本当に忘れ得ない思い出です。数学で言うと変曲点でしょうか。

 

実は、花總まりちゃんが舞台から少し遠ざかっている間、私のキャリアも迷走していた感がありました。新たなチャレンジをすべく15年勤めた大企業を退職し、アメリカの半導体材料関連ベンチャーに転職しましたが、思い通りの仕事ができず、その後、知人に紹介されて転職した大阪の会社も、残念ながら社風に馴染めませんでした。

花總まりちゃんが世界初演の「レディ・ベス」で本格的にミュージカルに復帰した頃、私も現在の会社に転職して、新たな一歩を踏み出していた時期なので、彼女が正しい場所に帰ってきたことと自分を重ねてしまい、余計に感慨深いです。

(こういうことを書くと、キャリアコンサルタント仲間の友人には「ファンだから勝手に自分の人生と重ねて……」と笑われてしまいましたが)

 

 

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私が大学生4年生の長男と観劇した、今年73日 帝国劇場の「エリザベート 花總まりファンクラブ貸切公演」

この日は、アメリカ出張から朝5時前に羽田に帰国。天狼院ライティング・ゼミに提出する記事を書きながら少し時間調整して、午前10時から帝国ホテルで元同僚のキャリア相談。その後、京都の下宿から前日移動して東京で宿泊していた長男と合流し、有楽町駅前にて3人でランチ。その後、元同僚とは別れて帝国劇場でエリザベートを長男と2列目の席で観劇しました。何回観ても「エリザベート」は素晴らしいミュージカルですが、やっぱりエリザベートは花總まりちゃんじゃないと。

井上芳雄さんとのアフタートークも満喫して、長男とは有楽町で解散し、私は単身赴任先の徳島県阿南市に向かうため、また羽田空港に向かいました。

 

記事中にも書きましたが「この人は正しい場所に帰ってきた、と。」

本人が輝き、ファンが喜ぶ。本当に「天職」ですよね。帝国劇場で会った、かつてのファン仲間と話しても、みんな花總まりちゃんが舞台に立ってくれることを心から喜んでいます。

 

自分でこの記事を何回読み返しても、本当に嬉しくて涙が浮かんできます。

天狼院メディアグランプリに初採用された「あなたが遠くへ行ってしまって本当に嬉しかった」が掲載された720日、私は東京出張だったのですが、ちょうどこの日の東京中日スポーツに「花總エリザベート 歌唱に鳥肌 絶賛の嵐」が掲載され、もちろん購入しました。

 

2016720日は忘れ得ない記念日となりました。