芸能ジャーナリスト・芋澤貞雄ノ、本日モ反省ノ色ナシ

相次ぐ訃報に思う、役者とマネージャーの関係

テーマ: ブログ
名バイプレーヤーの藤木孝さん(享年80歳)が東京都中野区の自宅で亡くなっていたそうです。

舞台『ロッキー・ホラー・ショー』でフランケン・フルター博士を演じて観客を大興奮させたあの名優です。
遺体を発見した親族は、新型コロナウイルスの影響で仕事が激減し自宅でふさぎ込む藤木さんを心配していたそうです。

現場のマネージャーたちが浮足立つのは、同じ『ホリプロ』所属のタレントが、1週間足らずの間に続けて自殺を図ったという紛れもない事実でしょう。
藤木さんが自殺する丁度1週間程前には後輩の芦名星さんが、やはり親族から発見されています。

当然それぞれの担当マネージャーは警視庁から事情説明を受けたわけですが、『ホリプロ』が特に敏感になるのは“管理責任”の部分でしょう。
ここに何らかの落ち度があれば、社会的制裁を受けかねないリスクが見え隠れしてくるからです。

今の芸能プロダクションはこの部分に異常に神経質だと断言できるでしょう。
実際、芦名さんを発見したのが親族だったのは、最近の彼女の言動に明らかに異変らしきものが見え隠れしていたからではないでしょうか。
つまり直前まで芦名さんは、一生懸命に何らかのサインを親族に送り続けていたのでは…と想像出来ます。

芦名さんが亡くなった原因について、『週刊文春』は“もともと給料制だったのを4月に歩合制に変えられ、6月には苦楽を共にしたマネージャーが去っていた”とし、役者仲間に“給料が減らされた”、“将来が心配だ”と漏らしていたことも紹介しています。
今の芸能界で、はたしてどれくらいのタレントが給料制なのでしょう…たぶん全体の1割にも満たないのではないでしょうか。

給料制云々よりも私が気になるのは、むしろマネージャーが去っていた…という出来事です。

これは私の知り合いの役者も話していましたが、苦楽を共にしてきたマネージャーが突然いなくなるというのは、ある意味親族を失うこと以上に辛いことだと言います。
「役者が売れるか売れないかは、できるマネージャーに巡り会えるか会えないかで決まります。それぐらい相性が合う合わないは大事なんです…」とも。

これとまさに同じようなシチュエーションだったのが三浦春馬さんでしょう。

彼の言動に明らかな変化が見え始めたのは前任のマネージャーが亡くなった2年前くらいからだったと、私が取材した関係者たちは口を揃えます。
それまで絶対に人の前では醜態を見せることがなかった三浦さんが、飲み会やパーティの席で浴びるようにアルコールを口にして周りを驚かせたのです。

これはマネージャーが替わった前後からの芦名さんの行動と完全に重なり合います。

役者にとってのマネージャーは、“分身”以上の存在であることを、三浦さんは教えてくれました。

“三浦春馬に関するお知らせ”を発表してもファンたちのざわめきが収まらないのは、三浦さんが心を許していたと思われる担当マネージャーが沈黙を守り続けているからなのではないでしょうか。

三浦さんを見つけたマネージャーも、私には計り知れない程の辛い日々を過ごしていらっしゃる事でしょう。
別に質問攻めにする会見を開いてほしい訳ではありません。
でも突然いなくなってしまった彼を愛して止まないファンたちにもう少し…もうしばらくの間、寄り添っていて欲しいと思うのです。

さて、亡くなられた藤木さんは役者仲間では“革命”の人として知られています。
にわかに信じ難い話ですが、今から60年程前、藤木さんはバリバリのアイドル歌手としてブレークします。
ところが突然、“アイドルなんていつまでもやっていられるか!”と、大手芸能プロダクションを飛び出してしまうのです。
当然、しばらくの間テレビには出られなくなりましたが、その代わりに“怪優”として確固たるポジションを確立しました。

今頃藤木さんと芦名さん、そして三浦さんは穏やかな口調で、天国で『ブラッディ・マンデイ』の回顧談でもしているのでしょうか…。
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