それぞれだからと、信者同士もお互いあまり知らない献金事情です
正しく、カトリック教会の献金のしくみをしっておき、自分で決めていく事は大事なことですね・・・
↓知らぬ間に芽を出し咲いていた水仙
<神父様のお話>
教会の維持管理はどうなっているのかというと、献金が全てです。株などやってません!(^◇^)
<教会の維持費献金>
教会の維持費というのは、通っている教会のためと、通っている教会以外の全体の司牧のための費用です。教区によって、人数の少ない所もありますから、個々にではなく、全体でまわしていくようになっています。献金のイメージとして、貧しい人のためにするというのがあると思うのですが、全てそちらに行ってしまうと、今この暖房費、御聖体になるホスチアの製造費用、先日建物の改修 をしました、建物の営繕費用・・・誰が出すのでしょう?信徒の皆で出し合わなければなりませんね。みんなで負担し合うということです。学生や収入のない立場の方など、無理をする必要はありません。また、額も変動することがあると思いますが、教会の維持のために、できる範囲でよいので、続けていただくことが大事です。
<ミサ中の献金>
ミサ中にカゴが回ってきますね、これは教会の維持のためと貧しい人のためです。
<臨時献金>
イースターやクリスマス等、特別な行事の際のもの、これは100パーセント小教区のために使われるものです。
<特別献金>
これは、教区の枠をこえた目的のために、本部に集められます。その時その時、行先がはっきりしています。全国のものや、東京教区のものではミャンマーの教会支援*というのもあります。*ミャンマー支援:これは、大戦後日本の教会はドイツのケルン教会によって助けられたのですが、東京がお返しをしようとしたところ、ケルンの教会から、「ケルンにではなくどこかの貧しい地域の教会を援助してください」と言われ、東京教区はミャンマーの教会の援助を決めたことによるものです。
<一粒会献金>
個人的には、一粒会献金を強調したいです(^_^;)東京の神学生は今3人で、その人たちの生活を援助すると考えがちですが、むしろ神学校の維持のために必要なのです。教区の分担金の補填として、一粒会献金があります。
教区の教会は、信徒数の比率によって神学校のための分担金が決まっています。日本では、東京が一番信徒数が多い、長崎が次です。新潟教区は5千人くらいしかいない。東京は麹町教会だけで1万人を超えているでしょう。
<教区の分担金>
本部の全体活動のための、司祭、職員の人件費・活動費もありますが、(2004年以前は各教会の小教区から払われていましたが)2004年以降は本部から一律に小教区へ、信徒数が少なく、経済的に困難な教会に、本部から援助をするようになりました。千葉の奥の方などは10人か20人くらい、電気代もないと電気も止まってしまいます。
<祭費献金>
他に、ミサや葬儀、結婚式の際の献金で、補われています。教会によっては目安を出している所もあります。よく相場を聞きたがる人がいらっしゃいますが、お金は無い人もいれば、金持ちもいる。目安として出してしまうのは、どうなのでしょう。葬儀の場合は、教会でも葬儀社が入っているので、使用料など必要な分は説明してくれています。神父への謝礼は、出せないならなくてもよい。。。
↓葉牡丹が伸びて黄色い花をつけて