昨日の沢村賞

午後の発表としか
報道になかったから
みんなを待たせちゃった
みたいだね。
 
2017年の沢村賞
菅野君、受賞おめでとう!
 
そこで
委員長らしく
昨日の総評を。
 
まず今回の沢村賞は
事前に名前が挙がっていた
巨人 菅野と西武 菊池の
一騎打ちだった。
 
では、なぜ
菅野が選ばれたのか。
 
選考基準である7項目
2人の数字を比較すれば
菊池が菅野を
上回っている項目もある。
 
決め手はね
両リーグの中から
選出するのだから
その両リーグ通じての1位が
あるかどうかになった。
 
つまり
巨人 菅野は勝利数と防御率が
両リーグ合わせてのトップ
 
登板試合数は
巨人 マイコラス
オリックス 金子
完投試合数は楽天 則本…のようにね
7項目において
セ・パ共通の最高記録が
残念ながら菊池にはなかった
ということ。
 
俺からみた
菅野の今年の素晴らしさは
シーズン中
このブログでも
お伝えしてきたからいいよね。
しかし昨日改めてみて
防御率1.59という数字は
驚異的だったね。
 
それともう1つ
皆さんにお伝えして
おきたいことがある。
 
来年度の沢村賞から
補足項目として
クオリティースタートを
加味することにしたんだ。
 
これはね
ピッチャーの分業制が
定着してきた今
選考基準の7項目の中で
 
完投数 10試合以上
投球回数 200イニング以上
 
という2項目をクリアすることが
難しくなってきたというのが
背景にある。
 
だからといって
7項目の基準数値を
安易に変更させて
レベルを落としてやっても
意味がない。
 
でもその数字を
全クリアすることだけに
固執しても時代に
そぐわないだろう。
 
そこであくまでも
補助的要素ではあるが
QS(クオリティースタート)
7回を3自責点以内というのを
盛り込むことにしたんだ。
 
これは大リーグの
QS 6回3自責点以内
HQS 7回2自責点以内
に追随するのでなく
沢村賞の基準とするのに
ふさわしいと考えた数字だ。
 
ちなみに
日本ではまだ
QSという名目での
表彰はない。
今のところ
給料の査定において
QSがこの数字だから
先発としての務めを
果たしてますね、という
指針に過ぎない。
 
話を沢村賞に戻そう。
 
まず7回にこだわったのは
この賞が完投することに
重きを置いている点だ。
 
分業制とはいえ
7回まで投げれば
後はセットアッパーと
クローザー
完投に近い働きと
言えるのではないか。
 
また自責点は2点以内の方が
沢村賞の基準に近いのでは
と思う人もいるだろう。
 
確かにそうだが
そこはそもそも
7項目の中に
防御率があるわけだから
その数字を生かせばいい。
 
要は完投を促したいんだ。
少し数字を緩くすることで
完投を目指して
1つでも多くのイニングを投げて欲しい
という願いがそこにはある。
 
 
結果
菊池は菅野の上ではないが
決して引けもとっていない。
 
俺も正直
2人つくってもいいかな
と思ったくらいだよ。
 
2人同時受賞した時の当事者が
ここで説明するのも
気がひけるが
やはりナンバーワンを
決めようとのことで
選考委員5人の意見が一致し
今回は菅野となった。
 
しかし
菊池のDH制における
防御率1.97も異常なくらい
凄い数字だと思うし
2段モーション問題をクリアし
立ち直っての
この結果は
本当に素晴らしいと思う。
 
彼はいつかは獲れる!
俺は待ってるからな、菊池!
 
 
 
【 掲示板 】
スポーツ報知連載第11回
「今でも悪太郎」