ふむふむのブログ

第24回 日本山岳耐久レース(ハセツネcup)後半

テーマ: トレイルランニング
後半戦だ!

三頭山を下山開始。

三頭山までのタイムの倍がゴールタイムと近いと聞く。
となると19時間30分か。

そうしたら、御岳山あたりで夜が明けるかな。

最後のピークである日の出山(60.5km地点)で日の出が見られるといいなぁと思ったが、そのためにはペースアップしないと。

ちなみに三頭山、御前山、大岳山の奥多摩三山は、日帰りでは健脚向きルートだ。
また日の出山の金比羅尾根ルートもまた健脚向きと言われる。
それが後半に待ち構えている訳なので、やはり過酷なレースと言えるだろう。

しばらくは急な下り。
まだ人の列は途切れない。
滑るので慎重に。

とはいえ、知った道であるのは地元の利だ。

鞘口峠まで一気に下る。
下りでもまだ足は大丈夫。

そこからまた登り。

雨は相変わらずパラパラ降ったりおさまったりを繰り返す。
一方で木々の切れ間からは美しい東京の夜景が見える。

第二関門はもう少しだ。
列がだいぶばらけてきて、声をかけ追い抜く事がしやすくなってきた。

一度車道に出る。
久々に踏む安定した足場。
一方で、やはり硬く足腰への衝撃が強いなぁと感じる。
二度ほど車道と並走し、またトレイルへ。
少し登ると月夜見山。

そして少し下ればついに第二関門だ。

車道に出て間もなく第二関門の月夜見山第二駐車場。
42km地点だ。
12時10分着(11時間10分)。

ここが唯一のエイドである。
1.5リットルの水(またはポカリ)の補給が受けられる。
自分は結局ここまで1.5リットルの水分摂取であった。
まだ1.3リットル残っているので、水0.5とポカリ0.5だけ補給してもらった。
これでゴールまで十分だろう。

ザックを置き、地面に座り、水の詰め替え、ランプの電池交換をする。
座っての休憩はこれが初。
一気に冷えてくる。
天気予報で、今日から秋の空気となり気温が下がると言っていた。
防水ウェアを防寒着としと羽織る。

エマージェンシーシートに包まって寝ている人が何人かいる。
疲労が出てくる人達が増えてきているようだ。

自分はまだ追い込んでないためか、そこまでの疲労感は無い。
そして空腹感が強い。
まさか42km地点で空腹に襲われるとは。
前半怠けすぎたか、内臓が強くなったか。

トイレを済ませ出発。

前後の人の間隔が広がった。
ぼちぼち走ろう。

歩いている方が多い中、走って下る。
気配に気づくと皆さん道を譲ってくれる。
すみません、ありがとうございます。
と声をかけ先を進む。
ずっと歩いていたので、なんかうまく足が運べない。
一度ズルっと滑る。
大きくバランスを崩すほどではなかったが、初の「ズルッ」をやってしまった。
慎重に行かないと。

小河内峠からは登り。
道の脇には座り込んだり、寝転がっている人をかなり見かけるようになる。
辛い距離、そして辛い時間帯だ。

自分も疲労感と眠気が出てきた。
しかし痛みなどのダメージは全く無い。
痛みが無い自分は恵まれている。
キツいのは皆同じだ。
耐えればまた身体が動いてくるのは分かっている。
登りは走りきれないが、足は止めず歩き続ける。
止まっている人達、歩いている人達をパスしていく。

御前山。
何人もの人が休憩しているが、そのまま通過する。
大岳山までは絶対に足を止めない。
そう己に言い聞かせる。

前方にライトの灯りが見えない。
ちょうど人が居ないタイミングだ。
後方にも人の気配は無い。
今回初めて、前後に人が居ない一時。
眠いながらもその時間を楽しむ。

しばらくして前の列に追いつき、また人を見ながらの道のりとなる。

急降は慎重に、緩い道は走る。

車道を横断する場所が大ダワだ。

走るようになり再び熱くなってきたので上衣を脱いでザックに詰め込む。
トイレに寄り、栄養ゼリーだけさっと摂って出発。

大岳山を目指す。
よく知った道だ。

岩の多い登り。
こういう場所はどうしてもまた行列になる。
前の方に続き岩を超える。
前方の方と同じルートで岩を超えようとしたが、自分の短い足ではかなり強引な超え方となる。
膝が岩を上手く超えきれず岩にぶつける。
ルート選びを間違えたな。
疲れてくるとこういう小さな判断ミスが出てくるものだ。
とはいえ、このレースで初めて感じた痛み、ポジティブに捉えれば上手くここまでやってこれたとも言える。

そして痛みはすぐに消える。
まだ行ける。

慎重にかつスピーディーに登る。

3時46分(14時間46)大岳山着。
夜景が見える。

広い山頂で座るところも多いので多くの選手が休憩している。

自分も岩に腰をかける。

ザックの中のエナジーゲルを取り出し、走りながら取り出しやすいようにザックのポケットとランパンツのポケットに移す。
ゼリーとドライマンゴーを摂る。
そしてすぐに出発。

御岳山の第三関門までは休まず行くぞ。
歩き慣れた道なので時間配分も読めてくる。
順調に行けば1時間、歩けば1時間半だろう、それ以上かかればかなり疲れているという判断ができる。
走れれば日の出山での日の出に間に合うかもしれない。

下る。
ここの下りは斜度があり、岩も多い。
しかも濡れていて滑る。
慎重に行く。
前を上手に下っていた方が転倒する。

55km地点を過ぎると緩い下り。

ここからは走れる。
御岳山に近づくにつれて道幅は広くなる。
安心してスピードを上げ走れる。
登りも踏ん張ってゆっくり走る。

走りやすい道だからか、ゴールが近づいてきたからか、道に座り込んだり、横になったりしている人の姿は少なくなる。

人里も近いので応援してくださる方の姿が出てくる。
こんな時間なのにありがたい。

第三関門、58km地点。
時刻は4時40分(15時間40分)
トイレに行って、栄養補給をしようと思ったら、係の人が
「トイレならここより神社の階段降りた所の方がいいですよ」
と教えてくれた。
関門で、トイレ含め足を止める予定を踏まえたペースで登りも踏ん張って走ってきたのだがこの展開(苦笑)
まだ休むなということだ。
結局そのまま進む。

武蔵御嶽神社参道階段脇の坂を下る。
すぐ脇に公衆トイレがあった。
何十回も登っている山だが、ここにトイレがあることを今まで知らなかった。

そういえば雨は止んでいた。

日の出山を目指す。
舗装の急降のあとは杉の大木が並ぶ道。
好きな道である。
そろそろ5時、明るくなってくる時間だと思われるがまだ暗いな。

登りになる。
階段が続く。
まだ暗いので、夜明けのタイミングを考え、無理に飛ばさずにほどほどペースで行く。

最後は急な石段。
後ろの方が「えぇ⁈まだ登るのぉ⁈」とため息混じりにまじりに吐き捨てる。

5時10分(16時間10分)日の出山着。

ベンチに腰掛けて景色を眺める。
空は雲がかかっているが夜景は綺麗だ。

晴れ予報だったのに、雲が出ているなぁ。
時間的にもう少し明るくてもいいように思うが、雲のせいかまだまだ暗い。
そして冷え込みが強い。
止まるとすぐにその寒さを感じる。
夜明け前は一番冷え込む時間帯だ。
明るくなるのを待ちたいが、まだ時間はかかりそうであり、御来光も拝めなそうなので下山する。

木階段の下りが暫く続き、金比羅尾根へ。
約10キロの下り中心の緩い尾根道だ。
走力があれば気持ちよく走れる道だ。
前半がハイキングだったのでまだ走る余力はある。
あと10km、最後の試練、頑張って走ろう。
歩いている方、ゆっくり走っている方をパスしていく。
一方でハイペースで走る選手も多く、その人達には抜かれていく。
走りやすい道なので、ここに余力を残しておくのは得策だ。
たまにある緩い登りでは走りきれなくなってくる。
一方で、道は比較的乾いており、最後にして道は今までで一番走りやすい状態になっている。
 
空が明るくなってきた。

辛さに耐え、速いペースで追い抜いていく選手の背中を見て、
自分もまだまだ出せるだろ!
と言い聞かせる。
残りわずか、走るしかない。
ペースを上げる。

あと5kmの表示がある。
時計は17時間10分、走っていければ17時間台のタイムが出そうだ。
絶対に18時間は超えないように耐えるぞ。

金比羅山ピークを巻き、いよいよ武蔵五日市市街への下り。

スマホのアラームが鳴る。
月曜日だから、起きる時間だ(笑)
走りながらだからロック解除が出来ない。
走りスマホでコケたら洒落にならない…。
何とかロック解除し、アラームを消す。

膝の痛みは無い。
最後の最後。
よし、飛ばせるだけ飛ばそう。

トレイルと舗装路が入り混じる急坂を下る。
途中抜かれた選手を何名かを追い抜く。
坂は緩やかになりゴールが近く。
足はまだ動く。
今回初めて生じる息苦しさに耐え、走る。

中学校のスタートゲートがゴールになるのかと勘違いしていた。
その手前の会館前に突如ゴールが見える。
あ、もうゴールか?
もう一段階スピードアップしゴール。

ICチップを回収し、完走証とフィニッシャーTシャツを頂く。

タイムは速報で17時47分34秒。
順位は1012位。

すぐに息は整う。
足の痛みもなければ、マメすら出来ていない。
長いレース後とは思えないダメージの無さ。
泥まみれな選手も多い中、自分はシューズと膝下だけが泥で汚れているものの、それより上は汚れていなかった。
転倒も尻餅もなく、また座ったのは第二関門と大岳山、日の出山だけだったからだろう。
上手く走れたという安堵感と、ちょっと出し切れなかったかなという後悔の念とが合わさる複雑な感情だ。
レースは大体こういった感情に襲われる。

今回は必ず完走&レースを楽しむという目標設定だったので、無事に無傷で完走し、かつ最後尾集団からのスタートで大行列や行軍を経験し、またそこからの追い上げと十分に楽しませてもらえたのでよしとしよう。

楽しいお祭りといった感じかな。

係の人達には心より感謝申し上げたい。
寒い中、天候不順の中、暖かいご対応ありがとうございました。

因みに飲料は、ハイドレーションに700ml、ソフトフラスクに300ml、ペットボトルに200ml、計1200mlを残した。

全行程で2600mlの水分摂取であったようだ。

追記)
翌日は臀部に筋肉痛が出た程度であった。
結局、膝の痛みも出なかったし、その他のダメージも無い。
やはり上手くレース運出来たことをポジティブに捉えたい。

これからは少しロードも走ってマラソンや駅伝に備えていく。

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