言語毎に異なる日常生活に必要な語彙数 | 海外と仕事の感動の館

言語毎に異なる日常生活に必要な語彙数

外国語を勉強しようとする場合、簡単か難しいかの一つの尺度として
語彙数があると思います。暗記というか理解しなければならない
単語、聞き取れなければならない単語が多ければ多いほど
習得が難しいと考えるのが普通です。
私は今まで日本語、英語、フランス語、スペイン語、タイ語、中国語(普通語)と
6の言語を操ってきましたが一番簡単だと感じたのはタイ語でした。
文字は難しいように見えてもせいぜい50個程度しかありません。
日本語に無い中国語の漢字を50個覚えるよりタイ語の文字を
50個覚えた方が言語を理解できる、できないという意味では
同じ50個でもはるかにタイ語の方が価値があるように思えます。
語彙数を覚えなくても組み合わせで会話は何とでもなるという言語なのです。
語彙数が比較的少ないスペイン語やフランス語は男女名詞の違いを覚えないといけませんし
なんといっても日本語同様に複雑な動詞の変化があることです。
タイ語にはこれらすらありません。いまだかつて見聞きしてきた言語で
丸暗記した単語を適当に不自由に前後にならべるだけ、適当なアクセントで
意思疎通ができるのはタイ語だけです。
なおラオス語はタイ語と似ていますから同じようなことがいえます。
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参考で気になった資料があり、専門用語は除き
日常的に話されている言語の80%、90%を理解するために
どの程度の語彙数が必要かと言うものです。
同じ表現を言い換える、言い換えられるものが多ければ多いほど
語彙数は増えてしまいます。
理解度90%で見てみるとおおよそ

日本語:10,000語 (調査する限り世界でダントツ一位)
ドイツ語/ロシア語/韓国語/中国語:5,000語
英語:3,000語
フランス語/タイ語:2,000語
スペイン語/イタリア語/ポルトガル語:1,500~1,800語

と言えるようです。

どの資料を探っても日本語は世界の中でも一番難しい言語になります。
そんな日本語ができる日本人が英語が本来理解できないはずが無いわけですが
単語丸暗記の英語の勉強の仕方に問題があるので
本来理解できるはずの人達が理解できていません。。。
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私にとって中国語はやはり難しい。
中国語を学習し始めてから2年だが新HSK5級程度(2500語程度)ならまだしも
新HSK6級(5000語+、新HSK試験としては最上級)のリスニングの理解はかなり怪しいレベルだ。
中国語は地方により言葉自体も発音もアクセントも違うという問題もあるのだが、
普通語(Mandarin)にしたって英語やフランス語と比較して
とにかく語彙数が多い。単語を覚えるだけで英語の約2倍、
フランス語やタイ語の約2.5倍の労力を費やすわけで
こういうことを念頭におかずに「漢字が認識できるから」という理由で
中国語を勉強し始めて挫折する日本人は多くいるのではないかと思う。
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・語彙数
・動詞の変化
・男女名詞、中性名詞の区別

あたりはどの言語を勉強するか選択するのかは
よ~く考えたほうが良い。
私の経験上一番やっかいなのは語彙数。
英語が得意だからといってドイツ語やロシア語に手を出すと
痛い目にあう人が多いのはきっとこの理由。
一方でスペイン語などはあまり痛い目にあっているひとを見かけない。
漢字を知っている日本人がいっくらたっても
中国語を理解できないのもこの理由、語彙だろう。

参考:
http://hp.vector.co.jp/authors/VA041735/chc/kaoshi.htm
http://fakekuma.blog.fc2.com/blog-entry-55.html