こんにちは！ヾ(*´▽｀*)ﾉEarth小杉です♪
昨日、今日の会員様特別ご招待会で
何処もかしこももみくちゃだったアルプラザ小杉ですが、
当店は相変わらずのマイペースっぷりで営業中です
さて、今日は、昨年10月に入荷して以来
なかなかご紹介する機会の無かった
｢アンバー/琥珀」の記事を書かせていただきます！
本日も、何卒お付き合いの程宜しくお願い申し上げます
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☆琥珀/Amber(アンバー) 化学組成(主要な構成物)：C10H16O+(H2S)
琥珀/アンバーは、主にヒノキ科に属する樹木の樹脂が
泥炭層などで長年地圧を受けて硬化した宝石です
和名の「琥珀」は中国での呼び名をそのまま採用したもので、
古代中国で伝承されていた『虎の魂魄が石になったもの』
という伝説がその名のルーツです
海水に浮くような軽さと独特の芳香を放つ事、
暖かな蜂蜜色～黄色の輝きを持つことから、
古代ギリシャ人たちは琥珀を
｢太陽の光が海面で凝集されたもの」と考え、
『エレクトロン/ἤλεκτρον(太陽の輝きの意)』と名付けました
また、琥珀は布などで擦ったり
日光で暖めると静電気を発する
ことから、
このギリシャ語の呼び名は
電気を意味する単語としても用いられるようにもなりました
一口に宝石やミネラルと括っても、
珪化木やアンモナイト化石のように
構造物の一部、または全体を鉱石成分が充填した物ではなく、
樹脂そのものが化石化したもの（高分子イソプレノイド）なので、
厳密には鉱物とは言えません
分類としては真珠と同じ、生物由来の有機宝石です
(当店で販売している琥珀ビーズ２種。
左のカットのあるビーズが天然琥珀(ロシア産)、右は”アンブロイド”と呼ばれる
琥珀片を加熱圧縮して作った再生琥珀をビーズ加工したもの。
最近の再生琥珀は完成度が高い為に、一見しただけでは天然との判別が難しいものが多いそうです
成分鑑定にかけても、元が天然琥珀なので結果はただ『琥珀』と出るだけとか。
コチラの再生琥珀も、言われなければ再生とわからない出来栄えです！
）
樹脂が元なので当然結晶構造はなく、
海水に浮いてしまうほど軽量で、
加熱によって簡単に形状変化するという特徴があります
(１００℃以上の加温で軟化が始まり、
２００℃以上の加熱で組織が分解、琥珀油となる。
ちなみに、先に書いた｢イソプレノイド」とは、
植物の芳香成分の一種でもある炭水化物
『テルペン類』の重合体のことで、
アロマとかやった事のある方には馴染み深い単語だと思います
)
琥珀は元が木の樹脂なので(しかも香りの良い木が多い針葉樹系)、
昔から薫香や香水の材料としても珍重されてきました
ヨーロッパにおいては、
蒸留精油の独特の苦味のある甘い香りを
『レザー(革)の香り
』と評して、
主にメンズ用の化粧料などに用いていますし
日本
で一番有名な琥珀の産地、岩手県・久慈では
透明感のない低品質の琥珀(ズク琥珀)を
｢蚊除け」の薫香として利用していたそうです
最近では、琥珀から抽出されるコハク酸の美容効果が注目され、
化粧水やクリームなどにも配合されるようになりました
(このブログは琥珀美容液のステマって訳じゃないですよ。念の為。)
現在世界的に有名な産地は、ロシア・バルト海周辺域
、
ミャンマーのカチン州
、インドネシア・スマトラ
など
特にバルト海沿岸は良質な琥珀が多く漂着する事で有名で、
古代エジプトの墳墓からもバルティックアンバーが出土する事から
かなり昔から珍重されていた様子が伺えます
ミャンマー・カチン州やスマトラ島は、
紫外線蛍光するブルーアンバーやレッドアンバーなど
特殊な琥珀を産することで有名です
特にミャンマー産は『バーマイト』と呼ばれ、
虫入りや蛍光などバリエーションに富んだ琥珀を産出します
(ミャンマー産の虫入り琥珀/バーマイト(個人蔵)。
石の中央がユスリカの化石。周囲の丸いのは植物の種だそう。
樹木周辺の様々な小動物や植物の種を閉じ込めて硬化した琥珀は、
さながら天然のタイムカプセルといったところ
但し、ジュラ〇ックパークにあったような、琥珀に封入された昆虫からDNAを採取っていうのは
成分同士の化学反応によって変成してしまっている事から実質不可能とされているそうです
なので、あの映画がトラウマになっちゃったという方は安心してくださいね)
古くから人類の営みに馴染み、
特別な宝石として大切にされてきた琥珀
宝石言葉は「大いなる愛」「繁栄・栄華｣｢富」など
現代謳われるパワーストーン的効果としては、
・恐怖心の払拭。自分への信頼を取り戻させ、前進する力を与える
・強力なヒーリングの力を持ち、リラックスさせる
・開運につながるポジティブ思考の養成をサポートする
・関節液の分泌を促し、関節の動きがスムーズになるように助ける
・胃腸の働きを活性化し、消化器官の疲労を癒す
などといわれます
過ぎてしまった事をくよくよ悩みやすい方や
すぐに結果が出ないとか、成果が目に見えにくいと落ち込みやすい方
緊張や恐れが強すぎてすぐに胃腸が過敏に反応してしまうという方
どうにも関節の軋みが気になってしょうがないっていう方
これからのシーズンでいくと、
センター試験や推薦入試など、
受験期特有のもやもやの払拭や
これから就活が始まるよっていうときの
勇気や自信回復のお守りなどに、琥珀はとてもオススメですよ
因みに、愛する人や大切な人に贈ると、
その人に豊かさや富をもたらすとも伝えられます
(特に虫入りが効果が高いとか…無い物言うなよって思いますけどね)
気になった方は、是非ともEarth小杉でお尋ね下さい
皆さまのお越しを、心よりお待ち申し上げておりますヾ(*´▽｀*)ﾉ
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琥珀についてのウンチクを長々とお伝えいたしましたが、
如何でしたでしょうか？？
少しでも皆さまの石選びの参考になれば幸いです
んで。
上の話から少しはみ出してしまった雑学をもう少し←ぉぃ
お疲れでしょうが、もう少々お付き合い頂けますと幸いです
遠い昔から琥珀は鼈甲や真珠と並んで珍重され、
現在でも高級ジュエリーの素材として愛されています
しかし、元々天然の琥珀自体かなり稀産であることから、
安価に採集できる｢コパル(未成熟琥珀)」の加工品や
人工的に作られた｢ベークライト製虫入り琥珀」など、
素人目には判別のつきにくい”なんちゃって琥珀”が
数多く流通しているのも事実です
特に｢コパル(未成熟琥珀)｣は”若齢琥珀”とも呼ばれ、
成熟度以外はほぼ本琥珀に近い組成を持ち、
比較的たくさん取れて虫入りの物も多い事などから、
安価なパワーストーンジュエリーや
本琥珀のイミテーションとしてよく用いられています
本琥珀とコパルの最大の違いは、油脂に対する耐性ですね
琥珀は表面撫で回したくらいでは溶けたりしませんが、
コパルは人間の指先から出る程度の皮脂であっさりと表面が劣化してしまいます
(勿論本琥珀も化石とはいえ樹脂なので、
皮脂や化粧品の油脂、アルコールなどに晒しっぱなしにすると
表面が劣化して艶がなくなってきてしまいますが、
コパルの劣化スピードは琥珀の比ではありません！
上記写真は以前当店で標本として扱っていたコパルと同質のものですが、
(現在は店頭品は全て完売してしまっているので、
仕入れ時に撮影した写真を一部加工してお届けしております)
店頭展示期間中にお客様に触られた部分が溶けて、
摺りガラス状に曇ってしまっていました。。。。
しかし、お手にとって質感を確かめていただきたいのも事実なので、
この辺はすごいジレンマでしたね～
毎回閉店時には乾拭きするようにしていましたが、
結局劣化は止まりませんでした)
逆に、この油脂やアルコールに溶け易い性質を利用して、
乾性油脂にコパルを溶いたものを、
楽器などの表面に塗布するニスとして利用したりするそうな
（ニスとして一番美しく重宝されたコパルはタンザニア産のもので、
独特な赤みと蛍光を帯びた仕上がりだったそうです。
こちらは現在ではほぼ絶産状態らしい。
現在でも利用されているのはニュージーランド産やフィリピン産。
マダガスカルのものは若干溶けにくいようで、
実験がてら自作二スを製作する人がいる程度の模様
因みに、バルティックアンバーでも宝飾レベルに達しないものを
オイル二スの素材として用いているようです
）
琥珀など、天然樹脂が化石化した宝石にありがちな
経年による劣化現象｢クレージング(ひび割れ)」も、
コパルのほうがおこし易いことが解っています
コパルを琥珀の代用に用いた古い時代のジュエリーも
もれなく大量のクラックが入っています
成熟度の高い琥珀ほど、この劣化はおこし難いので
高級ジュエリーとして愛好された理由も解るというもの
そもそもの耐久性が違うんですね！
触ったときにねちゃつくかどうかを確かめる、というのも
コパル⇔本琥珀のお手軽な見分け方です
あと、もう一つ厄介な”なんちゃって琥珀”、
ベークライト(フェノール樹脂)によるイミテーション琥珀ですが…
コチラも、添加する色素などによって
パッと見本琥珀との差がわからないようなものが作れちゃうので、
初めて琥珀をさがす人にとってはほんとに悩みの種です
しかし、ベークライト製のイミテーション琥珀は、
・天然の琥珀に比べると不自然なほど安い
(普通なら卸でも数千円するようなルースがウン百円、とか。
たまに、凄く吹っかけた値段で売ってるお店もあるけど。。)
という最大の特徴があります。
そりゃそうだ、ベークライトは生物由来でなく、
フェノール酸にホルムアルデヒドを添加して精製した
完全人工のプラスチックなんだから！！！
ネットや実際の宝飾店の店舗などで、
本琥珀の相場をマメにチェックするなどして
極端に安い”なんちゃって琥珀”に騙されないようにしませう
最近のベークライトは、海外のお土産ちっくな
虫入り琥珀のイミテーションにも良く使われています
なんでかってぇと、虫入りは元々稀産で高く売れる確率が高いからです
お高い虫入り本琥珀と、
若干安いベークライトのなんちゃって虫入り。
じっくり見比べれば、
お安い方のなんちゃって感には気付けそうなものですが、
お土産屋独特の雰囲気と薄暗い照明に騙されて、
「うっかり」偽物をつかまされちゃう可能性もあります
その他ベークライトの琥珀には無い特徴として、
・海水（と同程度の濃度の塩水）に浮かない
・ナイフで削ると剥片状に削れる(琥珀は粉になる)
・燃やすとプラスチック特有の臭気と黒煙を放つ(琥珀の煙は白)
・手の中で暖めると、本琥珀よりも暖まるのに時間が掛かる
などが挙げられます
しかしまぁ、ものの見事に店先で試せない項目ばっかり
最後の温度変化による鑑別も、
実際に本物とベークライトを持ち比べた事のある人にしかわからんし
この他にも、カゼイン(ミルクなどに含まれるたんぱく質で出来た樹脂)や
ガラス、セルロイドなどで出来たイミテーション琥珀があります
なんで、初めて琥珀を買うけど失敗したくないよーって人は、
なるべく信頼の置けるお店探しからはじめた方が宜しいかと(爆)
怪しい民芸品の店とか、
色んな素材を一緒くたに売ってるパーツショップなどでは
買わないようにした方がいいと思います
ガーゼのハンカチなどで石を擦り、
静電気の発生の有無で本物か見分ける方法もあるそうなので、
店頭で調べたい時はお試しになってみられては如何でしょうか
（あ、店員さんに実験をやっていいかどうかの確認は必ず行って下さいね！
断られたら、大人しく引き下がりましょう！)
一番いいのは、自分で身銭切って
痛い目見ながら比較する事なんですけどね←ぉぃ
ビーズや小型のルースなどに加工されたものは
燃焼実験はともかくイマイチ比重など比べにくいですから、
信頼度の高い鉱石標本のショップなどで原石を求めるのも良いでしょう
未加工ながら質の良い石が驚きのプライスで出ていたりしますし、
産地情報なども抜かりなく付けてくれて一石二鳥←石屋だけに
大丈夫！慣れれば滅多に偽物はつかまされなくなりますよ
んでは、本日はこの辺で～～～