悪魔のように細心に

アンドリュー・ワイエス展

テーマ: ブログ

昨日、宮城県美術館にアンドリュー・ワイエス展を見に行ってきました。



この展覧会は、本来は昨年の4月2日から開催される予定で、私も前売り券を買って楽しみにしていたんだけど、震災の影響で美術館が使えなくなって中止になってしまったもの。




だけど、今回は主催者の丸沼芸術の森が震災復興を支援するため、作品を無償で貸し出す形で開催されることになったそうで、昨年の予定より会期も延び入場料も安くなりました。まあそのわりには、当日券のみで一般1000円という入場料は、まだ高いような気がしないでもないけどね。(^^;



アンドリュー・ワイエスについては、たしか彼が亡くなった3年前にもブログに書いたと思うけど、私がかれこれ30年以上前に、生まれて初めて見に行った絵の展覧会というのがワイエス展だったんですよね。


私もそれまでは絵を見ることには全然興味がなくて、ワイエスなんていう画家の名前も知らなかったんだけど、たまたまバイト先で知り合った仲間に芸大を目指している浪人生がいて、彼に誘われて見に行ったのが初体験でした。



今では、東京のどこで見たのかも覚えてないんだけど、まるで写真で撮ったかのような極めて精緻な絵が印象的で、素人目にも凄いなあと思ったものでしたね。



でも、その後は私も、なかなか絵を見に行くような心の余裕もなく、もう一度見てみたいと思いつつも全く機会がないまま30年が過ぎ、ようやく見れると思ったら震災で中止になるということで、まさに待ちに待った展覧会でした。


ところが、ところが、素人はこれだから困るんだけど、今回展示された作品というのは、丸沼芸術の森所蔵の水彩画と鉛筆などで描かれた素描ばかりで、私が若い頃に感動させられた精緻なテンペラ画ではありませんでした。それで、展示された絵を見ても、こんなはずではないと思って、やや肩すかしを食らわされた感じでしたね。


それでも、気を取り直して見てみると、初期の頃の作品はあまりパッとしなかったけど、水彩画でも次第に精緻さを増して行くのが分かりました。描く対象は、納屋の中の農機具とか窓とか穀物袋とか、地味なものばかりなんだけど、それが生き生きとした感じに見えて、写真以上の表現力のように思いました。



代表作の『クリスティーナの世界』の習作も10枚近く展示されていて、みんな鉛筆や水彩で描かれたものだけど、1枚の絵を完成させるために何枚も練習を重ねたことがよく分かり、やはりそれゆえにあれほど完成度の高い精緻な作品が生まれるんでしょうね。





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