『七里香』秋刀魚的滋味。 | ay's days

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ay(あい)の、日々のかさね。
大切なものたち、素敵な出会い、周杰倫 Jay Chouのこと。

https://www.recordchina.co.jp/newsinfo.php?id=627361


遅ればせながらだけど、これはひどい…

怒りというより、とても残念でならない。

モーニングショー。番組の動画も見ました。


『七里香』の歌詞に、

初恋の香りは秋刀魚と同じように思い出されるとある。

それが聴いた人たちに秋刀魚を覚えさせ、

とりすぎて近年の不漁につながった…と?

14年前の歌です。


会話の中で冗談めかして言うなら笑い話ですむけど、

テレビで…って、もうどうしようもない…


時々思うのですが、

メディアの中には、少なからず

ゲストや紹介する対象への敬意が感じられない人がいます。


周杰倫は「ジョウ ジエルン」、「ジェイ・チョウ」です。

「シュウ ケツリン」とは、日本的な音読み。

フィギュアスケートでの中国選手紹介でも時々あるけれど、

人の名前はその人の本来の読み方をすべきでは?

漢字でなければそのまま読むでしょう?


曲名の『七里香』は「チーリーシャン」。

「しちりこう」なんて紹介しないでほしい。

和訳するならまだしも。


書きながらだんだん荒れてきた…


「中国の福山雅治」と紹介したのは

番組で翻訳担当された方の主観かもしれないけれど、

それは顔というより、

性別や世代を超えて人気があるという

存在感のことなんじゃないかと思います。

それを小馬鹿にするような態度は解せない。

周杰倫でなくても同じです。

そして彼の出身は台湾です。


この曲のMVは日本で撮影されてるし、

出演してる女性も日本人。

「秋刀魚的滋味」と作詞家の方文山が書いたのは

小津安二郎監督の『秋刀魚の味』からの着想。

そういう背景を知ってたら、

「この歌詞は意味がわからない。なくてもいいんじゃないか」

なんて言えたんでしょうか?


コメンテイターのフォローがあったのが救いだけど、

ファンとしては本当に残念でなりません。


ただこの放送を受けて、

Twitterで周杰倫の曲を紹介するハッシュタグがつき、

過去の歌、他のアーティストに提供した曲まで並んだとか。

彼の曲の素晴らしさや、ファンの気持ちが改めて広がったということに

ほっとしました。

番組の方々は、この動きをご覧になったでしょうか。


『七里香』