離婚が2004年9月に発表され、2005年の4月8日に正式に離婚が成立しましたが、彼女はHRH（Her Royal Highness）からHH （'HH Princess Alexandra'）に格下げした上で、Princess of Denmarkの称号を保持し、王室の一員である身分も維持する、とのことなので、「妃」という名でご紹介させていただきます。またアレクサンドラ妃は離婚後、フレデリクスボー伯爵«grevinde af Frederiksborg» (The Countess of Frederiksborg) の称号と名を賜っています。
ヨーロッパで初めてアジア系にルーツを持つ女性がプリンセスとして迎えられたアレクサンドラ妃は、1964年6月30日に香港で生まれた中国系英国人で、ヨアキム王子に出会うまでの間、ウィーンや日本、ロンドンの大学で経営学を学び、香港の投資会社で副部長をしていたりとキャリアを積んでいた才女だそう。2人は1994年に王子が香港にあるデンマークの船舶会社で働いていた際でのパーティーで知り合い、ヨアキム王子が一目ぼれ。1995年11月18日にコペンハーゲンの郊外の古城で結婚式を挙げました。
欧州王家として初めてアジア出身の女性との結婚をしたのはフレゼリク王太子の弟、第二王子 ヨアヒム・ホルガー・ヴァルデマー・クリスチャン殿下。1995年、5歳年上（当時31歳）のアレキサンドラ・クリスティーナ・マンリー妃を迎えました。
彼女は英語、フランス語、ドイツ語が堪能で、そのうえ日本語や広東語も勉強していたのだとか。そしてデンマーク王室のプリンセスになるため、習得が難しいといわれるデンマーク語を1年以内で完璧にマスターしたそうです。
第一王子 ニコライ・ウィリアム・アレクサンダー・フレゼリク（1999/8/28～）
第二王子 フェリクス・ヘンリク・ヴァルデマー・クリスチャン（2002/7/22～）
に恵まれるも10年間の結婚にピリオドを打ち、2005年離婚。アレクサンドラ妃は上でも述べたとおり王室の一員として、女伯の地位を与えられています。
アレックスの愛称で親しまれる聡明なアレキサンドラ妃は離婚後（実はデンマーク王室にとって約150年ぶりの離婚）女王が住んでいるクイーンズパレス（コペンハーゲン市内）の一角に居を定め、2人の子供たちと一緒に暮らし、（以前はコペンハーゲンから離れたお城に家族で住んでいたそう）周囲の人の要望に応えて公務はそのまま続けています。離婚後もデンマーク王国のために仕事をするアレキサンドラ妃は、人気が衰えるどころか、堅実で誠実な人柄に注目が集まったようです。
プレイボーイで有名なヨアキムJoakim王子はエネルギッシュで、モータースポーツとパーティ好きなお方だそう。
開かれた王室の名のとおりか、2人の離婚の際、王室のアレクサンドラ妃に対する扱いはかなり寛容でした。
離婚後の称号がHRHをHHに格下げし'HH Princess Alexandra'になった上で、Princess of Denmarkの称号を保持し、王室の一員である身分も維持。また伯爵位であるThe Countess of Frederiksborg（フレデリクスボー伯爵）の称号が与えられました。
最期の'The Countess of Frederiksborg'称号は彼女が一般人と再婚すると'Princess of Denmark'と'Her Highness'の称号を失うということに女王が配慮したためのようです。デンマーク国会は結婚生活の破綻に伴い、同妃に年間150万クローネ（約2700万円）の生活費支給を決定していて、再婚すれば、この補助金は廃止されることになっているそうです。
そういえば...1956年4月にモナコ大公レニエ3世と結婚したアカデミー女優であるグレース・ケリーのハリウッド最後の主演作品である「白鳥」（1956）は中部ヨーロッパ、1910年、花嫁探しをするとある国の皇太子アルバート殿下（アレック・ギネス）がその旅の帰りに遠縁の貴族を訪ねた数日間の話ですが、グレース・ケリーはその貴族の娘であるアレクサンドラ姫を演じています。
Grace Kelly The Swan （1956）
-------------------------------------
追記：プリンセス・アレクサンドラ、
2007年3月3日に15歳年下のフォトグラファーと再婚へ。
アレクサンドラ妃と恋人のマーティンさん。
【デンマーク王室】
Princess Alexandra and Martin Joergensen 再婚へ→●
アレクサンドラ元妃 ヨアキム王子妃時代 写真集→ ●
アレクサンドラ・マンリー再婚写真→●