海外積立ファンドを法律面から見た真実 | 『独立系金融機関 顧客アドバイザーが語る!資産1億円以上の人が知っておくべき資産運用と失敗しない為の方法』

『独立系金融機関 顧客アドバイザーが語る!資産1億円以上の人が知っておくべき資産運用と失敗しない為の方法』

銀行、証券、保険、プライベートバンクなど金融業界の裏事情をズバリ解説!退職金の運用失敗!罠だらけの海外不動産投資、嘘だらけの海外投資詐欺など、独立系金融機関という中立公正な立場で投資助言を専門に行うアドバイザーの視点でお話しします。

もう4年近く前に書いた記事ですが

 

未だに多くのアクセス数を頂いていますのでリブログします。



今日は最近ますます話題になっている

海外積立、海外積立ファンド、オフショア投資について

金融機関にいる立場から少しお話ししてみます




皆さんも一度は耳にされたことがあるかも知れませんが

欧州系の保険会社や信託会社が手がける

長期積立型の投資商品の一つです


海外積立ファンドや海外長期積立ファンド、オフショア投資

などと呼ばれたりもしてますが




有名なところでは

・フレンズプロビデント・・・保険会社
・スタンダードライフ
・・・保険会社
・ハンサード・・・保険会社
・AGEAS(現 FT-LIFE)・・・保険会社
・メティスグローバル・・・信託会社
・コンヒル
・・・信託会社
・インベスターズトラスト
・・・保険会社
・プレミアトラスト・・・信託会社
・RL360(ロイヤルロンドン)・・・保険会社
・サンライフ・・・保険会社


といった会社などがありますが

保険会社はどれも

歴史のある大手保険会社が殆どです

信託会社は、簡単に設立できるペパーカンパニーが多く
保険会社に比べ会社の社会的信頼性が低く規模も小さいものが殆どです。

もし仮に自分の資産を預ける場所として考えるのであれば
信託会社より保険会社のほうが無難と考えるのが一般的でしょう。



なのでここでは
保険会社をメインにお話しさせて頂きます。


ネットでは様々情報が飛び交い

良い悪いの評価をされていますが


今回は
法律面から、客観的な立場で

その真偽について

できるだけ正確な情報をお伝えしたいと思います


 

 


先ずは

【商品と保険会社】

についてみてみましょう



先にもお話しましたが

この商品は、保険会社が独自に販売している

数ある商品の中の一つに過ぎません


主に

個人年金や長期的な資産構築を目的とした商品

日本で言えば、養老保険や年金保険といった類のものです

但し、死亡保障などの保障が殆ど付かないものが主になります



商品を提供する保険会社

上場していたり、高い格付けがされていたりと
社会的信頼性も高く全うなものなので

その点は、詐欺など心配する必要はないでしょう

※保険会社によって未上場、低格付けの会社もありますのでその点は必ず確認してみてください。



しかし

「この商品が本当に、契約者に適した運用商品なのか?」


という部分については

しっかりと契約者自信が商品内容や仕組みを理解し判断する必要があります





先ほど保険会社が提供している商品という話をしましたが

厳密に言えば、海外のこうした保険会社は

日本のように外部の営業マンを雇うということはあまりしません


仮にあっても

法人専門の営業マンが殆どで

個人相手の販売活動はあまりしていません




それではどうやって販売しているのか?



という疑問が生まれますよね




そこで保険会社は

IFA(インデペンデント・ファイナンシャル・アドバイザー)という

独立系金融機関にその販売を委託します



このIFAは
世界各国の金融商品を取り次ぐ
その国の金融当局の認可(日本で言えば金融庁)を受けた

いわば
金融商品の紹介所

と思ってもらえると
分かりやすいかと思います


主に世界の金融都市と呼ばれる
地域に密集していますが


シンガポールや香港

ロンドンやニューヨークなどにも多数存在します



日本から近い香港には

およそ600社以上のIFAが存在し

その取り扱い商品やサービスの質も様々です



保険会社はこういったIFAと提携し

自社の商品販売を行うのです





さて

ここでIFAの話をしましたが
このIFAの役割にいてもう少し詳しくお話していきます



IFAにも幾つか形態があります


基本的な役割は

「商品の販売窓口」

「契約者のサポート(顧客と保険会社のパイプ役)」


となります



保険契約を行う場合

契約者は必ずどこかの

IFAと契約する必要があります




それは

保険会社は、そもそも海外の個人を対象とした販売を行っておらず
その為のサポート体制も充実していません

そこで
IFAは販売の委託と同時に

「顧客サポート」

という機能も付随して委託されるのです




IFAは、基本的には売ったら売りっぱなしではなく

契約商品についての

顧客のサポートやフォローも同時に行う必要があるのです



しかし、IFAの中には

このサポートが不十分であったり
サポート体制が機能していないという会社も多数あります


その辺は各IFAによって温度差がありますので
契約を検討される際は十分にその点も確認してください



ここがしっかりしていない会社だと

契約後のトラブルに陥ります




整理すると

IFAは、顧客の「商品の契約窓口」と同時に

「契約後のサポート」という役割があります




それに付け加え、もう一つの機能は

IFAによっては、自社で運用を行っているところもあります


この運用と言うのは
保険会社に積立られた保険料を

IFAが契約者に代わって

運用の指図を保険会社にすることです



これを「一任勘定サービス」などとも言いますが
「運用委託契約」を結ぶことで

契約者に代わって
市場の動向を見ながら常にIFAが運用をしてくれます


ただIFAの中には運用を行なっているといいながら

殆ど手をつけないで放ったらかしのところもありますので

 

運用の中身はしっかりと分析してください。

 




こういったサービスを行っているところもあれば

運用は自分たちではなく
優秀な外部の運用会社に委託しているIFAもあります



これはIFAによって異なります





そうなると気になるのが運用実績になりますよね?


そうです

この運用する会社(IFAもしくは外部の運用会社)によって

この保険商品の結果は大きく異なります





もし

皆さんが保険契約を検討する場合


先ず

①保険会社を選ぶ

・日本で契約が出来る会社と出来ない会社があります
・手数料、商品構成が会社によって異なります



②IFAを選ぶ

・サポート体制がしっかりしているか?日本語のサポートがあるか?
・運用者、運用実績は信頼できるものか?



この点を調べて比較してみると良いかと思います



また

運用体制や運用組織についても十分に調べ
優秀な運用者かどうか見分けるのも重要です




勿論、元本が保証されている商品ではありませんので

運用がマイナスの場合も当然ありますので
注意する必要があります

中には契約して5年経っても元本割れしているケースも存在しますので
IFAは本当に慎重に選ばないと後々、後悔することになります。


海外積立て投資は
IFA次第で天国か地獄かが決まる!

と思っておいてください。




さて

ここまで保険会社やその商品

その販売窓口となるIFAや運用会社について

お話してきました



ここまでで言えば

日本の法律的にも一切、違法性はありません




個人が

海外の金融機関を活用して
直接、資産運用を行うことは

当然ながら、全くの合法ということです



この点だけをみれば
海外積立は違法だ、詐欺だという意見は

十分な理解をしていないか
なんらかの意図をもって発言していると考えた方がよいでしょう




しかし

「税金の申告義務」

「国外に5000万円以上の財産がある場合の申告義務」

は必要です




この点について

デタラメなことを言っている仲介者が相当多いです。


「海外だから税金はかからない」

「海外口座を使えばみつからない」



など、そんな適当な事を言っている人は

一切、信用してはいけません



これは

「違法行為をして資産運用しましょう!」

と言っているのと同じで

やろうとしていることは

脱税やマネーロンダリングと変わりません



しかも、そのリスクは

その人ではなく

当事者であるあなたが背負うことになるんです


そんな無責任な人間に関わるべきではなく
即刻、通報するのが良いでしょう!



それと

もう一つ重要なのが

運用について、リスクがあると言うことです


先ほども言いましたが
当然ながら

元本が保証された商品ではありませんので

元本を下回ることもありますし

マイナスの運用実績のときも当然あります




このことについて

「絶対に増える」

「続ければマイナスにはならない」



という話をする人間は

金融業界の人間からみれば
素人同然か、詐欺師なので相手にしてはいけません



しかしながら、
これらの注意点であげたような事を
平気で行っている輩は実際には多く存在しています


特にこの海外積立ファンドに関しては
素人でも商品の紹介・販売を自由に行なえる状況にありますので


それに対しての
ネットでの批判も当然の事実といえるでしょう


それによる被害者の増加に伴い
金融庁も年々規制強化で動いています



くれぐれも皆さんは失敗しないためにも
以上のような人と関わらないよう

取り扱う人間を十分に精査してください。




しかし

よくよく考えてみてください



個人が海外の金融機関を活用して

資産運用を行うのは一切違法性はありません



しかし、そんなに良い商品なら
なぜ日本の証券会社や銀行で取扱っていないのか?



ここに法律の壁があります。


結論から言うと

それを取り扱う
業者や人間に違法性があるということです





このことは
どこのサイトでも明確に紹介されていませんので

ここではっきり

法律面での見解をお伝えします



日本には
金融商品取引法(以下、金商法)という法律があります



分かりやすく説明すると

金融商品を取り扱う、全ての法人・個人に限らず
金融庁が定めるライセンスを取得しなければ

一切、金融商品の販売・勧誘行為はしてはいけません


という法律です


さらに、海外の金融商品に関して言えば

日本で販売・勧誘行為が許されている


法人・個人は一切存在しません!!






もう一度言います


日本で

海外積立商品を販売したり、勧誘することは

本来、誰も出来ないし、誰もしてはいけないのです!




この

販売・勧誘行為というのは

海外の金融商品を勧めたり、紹介する事によって

 

何かしらの金品を受取ることです。



もし、皆さんの周りでそのような人がいたら

法律違反をしているということです



本人はそれを承知なのかどうかは分かりませんが

法律上は違法行為となります。


では、それなのに何故これほどまでに

海外積立投資が広まっているのでしょうか?



それは

単純に法律を犯してまで
高額な手数料目当てで広めている輩がたくさんいるからです。



厳密に言えば

彼らは

「法に触れていないと思っている」

といった方が良いでしょうか



海外投資を取扱う9割以上は

当然ながら、金融庁への届出もしていませんし

金融ライセンスも持っていません



しかし、彼らの中では

自分は

「販売行為や勧誘行為はしていない」

から違法ではないという認識を持っています




この勧誘行為に関しては

非常に曖昧な部分になるので

グレーゾーンという認識が多いようです



「自分がやっているのを人に話しただけ」
「海外にはこうした商品があるという情報提供をしただけ」



これだと、勧誘行為にはなりません



なので、このグレーゾーンを上手く使って
彼らは広めているのです



が....。


厳密に言えば

どんな話し方、伝え方をしても

紹介先から一円でも手数料を受け取っていれば完全にアウトです



このことを金融庁は既に知っていますから

当然ながらそういった輩に目をつけて

資金の流れを調査しています



国内の口座から海外口座、渡航記録まで

全てお見通しと言うことです





少し話がそれましたが

何れにせよ日本では海外の金融商品を

販売できるところはありません




但し、一つだけ海外投資を合法的に紹介できる方法があります


それは、「助言」と言う形です



日本の金融業務に関わるライセンスの中で

「投資助言・代理業」というライセンスがあります


これは

投資家と助言契約を締結することで

具体的な投資商品のアドバイスや
株の売買支持などを可能とするものです




その中で、金融庁に届出をすれば

海外積立も「助言」することは法律的に可能になります



なので

もし皆さんが海外積立や海外の投資案件に興味があり
違法業者に引っかかりたくない、合法的にやりたいのであれば

以下のことを確認してみてください



・投資助言代理業のライセンスの有無

・助言商品の金融庁への届出


※登録されている会社であれば金融庁のホームページで一覧表示されます。



これだけで

紹介者がいなくなったり

詐欺的な被害のリスクは大幅に抑えられます





勿論、中にはライセンスが無く、届出はしていないけど

全うに商品を紹介している人もいるかもしれません


それは本当にその人が
海外積立の商品性が優れていると思っての善意のことでしょう


しかし、法を犯しているというリスクはありますので
続けられるのも時間の問題でしょう



そうしたとき

紹介者がいなくなった契約者はどうなるか?




頼る先を見失った、海外積立難民となります





弊社には

そんな投資難民が

これまで400人以上が助けを求めにきました



これは、非常に悲しいことです



その多くは

紹介者と連絡がつかなくなって、どうしたら良いかわからない
 

運用が悪くて元本が減っているが大丈夫ですか?


このまま続けていいのか不安で悩んでいる...。


といったものです




海外積立に関して言えば、

そういった多くの被害者が生まれているのも事実です


ネットでの批判は、主にこういったことが理由ですが



私からみれば

そういった人に安易に
引っかかる側にも問題はあると思っています


お金が絡むことでもありますので

その点は十分調査して判断されるのが賢明です。

 

また
状況によっては人間関係が悪化することもありますので

友人・知人から契約するのは止めたほうがよいです。


可能な限り
ライセンスを保有した金融機関に相談するのが

安心して資産運用を進められる賢い方法だと思います


この賢いというのは

少なくても、契約後のトラブルや
詐欺的なリスクは避けられるということです



もし友人から紹介されてはじめた投資で
結果的に被害にあってしまったときに

友人とその後の関係を今までどおり続けられますか?


こうしたトラブルは実はたくさん起こっています。
それが理由で縁を切ることになるケースもあるので

紹介する側も紹介された側も
十分考えて行動してください。




大分長くなりましたが、まとめてみます

【まとめ】 

・海外の保険会社、商品に対する違法性はない
・商品性は高いが、元本保証ではなく、元本割れのリスクもある
・税金の申告義務、5000万円以上の国外財産の申告義務はある
・IFAによって契約後のサポートの有無が異なる
・IFA、運用会社によって運用実績は異なり、それにより将来的な受け取り金額が大きく異なる
・日本でライセンスなしに海外積立を勧めている人は違法行為をしている
・投資助言代理業のライセンスを保有し届け出があれば、唯一合法的に海外積立について助言できる
・運用によるリスクと、代理店(紹介者)の信用リスクは全く別物
・ネットでの批判は、海外積立そのものではなく、仲介する人や業者に対してが主な原因



以上を踏まえ

それでも

海外積立、オフショア投資に興味がある方は

投資助言業のライセンスを保有し
金融庁への届出がされている金融機関へ相談することで




それだけで、余計なリスクを抑えることができます




これまで

私の知りうる限りの現状をお話してきました


私も金融機関で日頃

お金を扱うプロとして活動していますが


その人にとって、大切なお金に関わる以上

最後まで責任を持って
向き合わなければいけないと常に思っています



こういった無責任な行為を行う人による
被害者が一人でもいなくなることを願っています




また

もし海外積立や海外ファンドについて
検討しているのであれば

是非、こちらのメールマガジンをご覧ください。

より具体的に注意しなければいけないポイントや騙されない為の秘訣
比較方法、会社の選び方など詳しく理解できる内容を無料で公開しています。



『海外積立ファンドを正しく理解する為の12の教訓』メールセミナー

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正しい知識と情報で
海外積立ファンドのメリットからデメリット
実際にあった被害相談までその実態をお伝えしていますので

是非参考にして頂ければと思います。




また

弊社は日本で金融庁の認可のもと

海外積立ファンドなどの海外の金融商品を助言できる会社です。

これまで
3000件以上の海外積立ファンドに関する

相談・サポート業務、契約・代理手続きなどを行なっており

紹介者に見捨てられた海外積立難民の救済も数多くお手伝いさせて頂いております。




契約したはいいけど不安がある

紹介者と連絡がつかなくて困っている

紹介されて検討しているんだけど不安があって悩んでいる

 

といった被害相談やサポート代行まで
不安や疑問があればお気軽にご相談ください。



【ご相談・お問い合わせ】
t.araki@takumi-fund.co.jp


ちなみに私どもは助言・アドバイスが主な業務ですので

こちらから商品の販売をすることは一切ありません。


安心して

海外投資について

正しく理解して頂けたらと思っています。



その上で

本当に自分に必要か?適しているのか?
を判断してみてください



ご連絡お待ちしてます。



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