2020冬ドラマ

衝撃でした。
原作を読んでいないのでドラマの感想。
サイコ物は前期、秋ドラマでの『リカ』も
衝撃でしたがこちらは別の意味で怖い作品
でした。

あらすじは概要のみ
イケメンで誰からも慕われる美術教師
愛田凛太郎。退屈な毎日を送る彼の前に
現れたのは、理想と
していた生徒 桜井幸子。
「彼女を守れるのは自分だけ」とその愛は
暴走し始め、睡眠薬入りのお茶を贈り、
毎晩、桜井の家に忍び込む行為と同時に
いじめを演出し桜井を助けることで、桜井
のヒーローになることを望む。
また、そんな愛田の本性を知らない桜井は
愛田に惹かれる。様々な策略で邪魔者を
排除していく愛田。
しかし、遂に幸子は愛田が家に忍び込んで
いることに気が付き、時を同じくして幸子の
親友であるマルも愛田の本性に気づき、
マルに思いを寄せる竹之内と、愛田の行為を
暴く。生徒にバレたことで愛田は決心し、
朝のホームルームで全てを告白し、桜井に
気持ちを伝えるが「さようなら」と別れを
告げられ、愛田は学校を去った。
5年後
愛田は教師を辞めゴミ処理場で働いていた。
一方、桜井は教師となっていた。
桜井が忘れられず眠れない愛田はかつて
桜井に送った睡眠薬入りのお茶を飲み眠り
に落ちる。
そして、眠りについた愛田のベッドの下には
制服を着た桜井の姿があった。



衝撃的なドラマでしたが、その奥にある
「愛」の捉え方がスゴい作品でした。
ドラマだからと軽く見ていますが、現実に
ストーカーの事件や家に勝手に忍び込むと
いった事件はあります。
子供の頃のトラウマなのか、愛田が持ってい
る本質なのか、幸子に執着するエネルギーに
圧倒されます。怖い(気持ち悪)と想う一方で
愛し方を知らない人生を思うと切なくなる
部分もありました。
愛田が「愛し方」を知っていたら、幸子
との距離も違うものになっていたのかもし
れません。
もう一つの衝撃は、ラストの幸子。
「あなたの愛を理解出来るときが来るのか
 もしれない。」と振りがあったものの、
これもまた、衝撃です。
これをハッピーエンドと言っていいのか?
悪いのか?
非常に滑稽ではあるけれど、こういう愛し
方しか出来ない二人だとすれば、これもまた
常人には理解できない一つの「愛のかたち」
なのだと思います。
そういう意味では愛田にとって、なんとも
切ないハッピーエンドだと私は解釈します。


〈別記〉
山田裕貴さん。今期は『SEDAI WARS』と
こちらの二作品の主演で大変だったと思い
ます。全く正反対の役でしたが、どちらも
大変魅力的でした。
ドラマや映画でちょくちょく見ていました
がガッツリと見れるのは「闇金ドッグス」
以来な気がします。山田さんの凄いのは
明暗の振り分けかと思います。
同じ作品の中でありながら全く違う顔を持
つ人物の振り分けが、その人物をとても
魅力的に感じさせます。
夏公開の「ヒノマルソウル」では聴覚障害
をもつテストジャンパーというなかなか
難易度の高そうな役柄。
こちらもまた、楽しみです。

それにしても
  ・・・あのタイミングで
       モバイレーツって。
ヒーローつながりだからか。


ストーカー法違反で
懸賞金、1000万ザギンにしときましょうか。