ヒトラーと黒魔術 | 日常にスパイスを

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●ナチスドイツの戦略は魔術によって決められていた






~暗躍した黒魔術師たち・・・・・・第二次世界大戦は魔術戦争だった~






二十世紀最大の独裁者アドルフ・ヒトラー。ヨーロッパ全土を支配しようとした彼の戦略に黒魔術が大きく関係していた事実を知っているだろうか?


ヒトラーはナチ党を結成する前から、数多くのオカルト主義者との繋がりを持っていた。そのなかでも最も大きな影響を与えたのが「トゥーレ協会」という団体だ。この団体は、表向きは反政府主義の富裕層たちのサロンだったが、秘術研究会という側面をもっていた。若き日のヒトラーはこの協会に頻繁に出入りし、多大な影響を受けていた。そして、このトゥーレ協会が1919年に設立したのが後の国家社会主義ドイツ労働者党、ナチ党だった。


1923年、ナチ党で党首として実権を振っていたヒトラーは、ミュンヘン一揆の首謀者として投獄されてしまう。このときヒトラーが出会ったのが、東洋神秘思想に造詣を持つカール・ハウスホッファーだ。彼は「超人思想」を持つ「ヴリル協会」と関係しており、一説ではヒトラーに魔術を伝授、黒魔術師に仕立て上げたともいわれている。


その後のヒトラーの躍進はいうまでもないだろう。1933年、ついにナチ党はドイツ国内で政権を獲得。ヒトラーは首相に任命され、ナチ党内閣が発足。党章の「鉤十字(ハーケンクロイツ)」を引っさげ、第二次世界大戦に突入していった。「鉤十字」は本来の左回り(スワスチカ・卍)だったが、ヒトラー自らの命令により右回りに変更がなされた。これは、本来正統を表す象徴を、不吉で邪悪なものにねじ曲げる行為だとされ、特にキリスト教圏では忌み嫌われた。イギリスの作家フランシス・キングは「悪の喚起、霊の売り渡し、黒魔術」とこの行為を激しく批難した。


一方、ナチスの脅威に対し、イギリスのチャーチル首相も魔術で対抗したといわれている。彼の有名な「勝利のVサイン」は、イギリスでもっとも悪名高く、強力な黒魔術師アレイスター・クロウリーとの会見で進言されたという。このサインはナチスの「鉤十字」に対する魔術的なシンボルだったのだ。


黒魔術を駆使しての戦いは、連合国側の勝利に終わり、ヒトラーの野望はナチスと共に滅びたように見える。だが、現代でも時の権力者が、占星術などのオカルト思想を国策に取り入れることは、けっして珍しくない。もしも、黒魔術と国家権力がまた強く結びつけば、第2のヒトラーやナチスが再び出現するかもしれないのだ。