以前から気になっていた本で、
やっと読む時間ができて、
一気に読みましたが、
とてもよくわかりました。

「乳がんと牛乳」ジェインプラント著  山梨医科大学名誉教授 佐藤章夫翻訳

 タレントの北斗さんも乳がんを患って、いま話題ですが、
 検診を受けようというだけで、なぜ、この乳がんにかかったかという議論はなされていない。
 それは、この本の結論と少なくとも結びつく可能性を秘めているからかもしれないな。
 
 エコレで、ずっと守ってきたことが正しいということを、改めて再認識しました。
 
 この本は出版されたと同時に、批判と非難の嵐に見舞われたそうですが、どの国の研究者も、
 本書に書かれた事実を否定することはできなかったそうです。

 電磁波もおなじなんです。

 以下要点です。

大きな病気にかかったときに、まず、日常を常識を疑うことになる。
自分の食生活を振り返ってみて、間違ったことはしていないし、むしろ健全な生活をしてきたと自負している地質学者が、
乳がんになった。
彼女は、なぜ自分がならないといけないのか?
お酒もほとんど飲まないし、たばこも吸わないし、生活習慣において、問題はないと。
家系を見ても、がんの人はいないし。
でも、42歳になって、はじめて乳がんと診断されて4回の手術を行い、乳がんの原因を探り続けて、ついに真犯人をみつけた。
それから15年、彼女の乳がんは一度も再発していない。
乳がんと前立腺がんは克服できるという本です。

ありふれた出来事をほんの少しの違った角度から眺める、
日常的に起こっていることを普通の人と少し違った視点から眺めるから研究者は変わった人間に見える

私は何が原因で乳がんになったのか?
針の入っている干し草の山の中を探すようなもの。
そのころ、わかっていたのは、①遺伝的要因②エストロジェンの総量③動物性脂肪の摂取量④性格とストレス
しかし、それらはすべて決定的な要因ではないことがわかった。

それでは何が問題なのか?
そもそも乳がんのメカニズムとは、エストロジェン(女性ホルモンの一つで卵胞ホルモンのこと、胸の膨らみ)というホルモンの血中濃度と乳がんの発生に関係がある。そのホルモンをコントロールする薬としてタモキシフェンというのがあるが、このエストロジェンと受容体との結合を防ぎ、ガンの進行を抑えるといわれているが、副作用として、血栓のリスクが上がると言われているので使えない。
乳がんになる人の多い地域は、ヨーロッパ。
少ない地域は、中国。
食生活の違いを見てみた。


乳製品が乳がんの原因となる確実な証拠
申請時の細胞分裂を刺激するようにデザイン(牛乳・乳製品のこと)された物質を、成熟した動物に与えるとどうなるか?
乳牛にあたえると乳房の血流が増えて、ミルクの生成が盛んになり、生産量が12%もあがる。
その乳牛から絞られたミルクは、人間が摂取すると細胞分裂を誘発するため、乳がん細胞の分裂をも誘発し、乳がんの成長を促進する役割を持っていること言うことである。抗がん剤は、こうした細胞分裂を極力抑えるために、副作用として毛が抜けたりするのはこれである。
自然の摂理に逆らった結果起こっている問題である。
つまり、真犯人は、牛乳だった!
私は、脂肪には十分気を使っているが、毎日牛乳を飲んで、チーズも大好き、ヨーグルトも欠かさずという生活だった。

どうすればいいのか?
最終的にたどり着いたのは、食事を変えることが最も効果的であり自分にかなった方法であること。
大豆との関係性に気が付いた。
大豆に含まれている植物エストロジェンが乳腺細胞または、乳腺ガン細胞のエストロジェン受容体と先に結合することで本物のエストロジェンとの結合を妨げるというチカラがある。
イソフラボンの効果 抗酸化作用
大豆は、更年期障害に効果が高いといわれている。
乳がんの発症が極めて低い中国人は乳製品をたべない!
ミルクは子供が飲むものだという認識で、乳製品を口にしない。
 だんだんつじつまが合ってきた。
ガンの語源は脚を伸ばして増殖するというイメージから、ギリシャの医師ヒポクラテスはギリシャ語でカルキノス、英語でキャンサーと名付けた!
乳製品を大豆製品に変えること!
みそ!という素晴らしい食材に出会えた。 日本には味噌汁と言う格好のスープがある。

 牛乳のどこが問題なのか?
ヨーグルトと卵巣ガン1989年 ハーバード大のクレイマー博士が公表。
乳がん、前立腺ガンと乳製品の摂取量との関係を調べていくと、事実は明白であった。
離乳期を過ぎた哺乳類はミルクは必要としないのに、人間だけが飲んでいる。
小児科医子供を母乳で育てている母親が牛乳を飲むと授乳した子供に激しい腹痛が起こることを知っている
1型糖尿病と牛乳消費量
牛乳が食物アレルギーの原因
成人は乳糖を分解できない。
下痢、腹痛は、乳糖不耐症。
あなたは間違ったものを食べてますよという警告
牛乳は、多くの細菌微生物の格好の培養液
1990年アメリカ農務省調査
14都市で集めた牛乳の51%に抗生物質の残留が認められた
健康障害の原因である可能性がある。
鉄分の欠乏
他の鉄分の吸収を阻害する
消化管出血

 2008年4月16日の朝日新聞「牛乳やヨーグルトといった乳製品を多く摂取すると前立腺がんになるリスクが上がる可能性があることが、厚労省の研究班の調査でわかった」

 現代酪農と遊牧酪農の決定的な違いは、
妊娠牛からミルクを絞るようになったという点である。
 妊娠後は、搾乳しながら出産2~3か月後に人工授精で妊娠させる。妊娠すると血中のエストロジェンというホルモンの濃度が高くなり、
 つまり、女性ホルモン入りのミルクが売られているんです。
 皆さんは、妊娠中の牛から絞られた牛乳から乳製品そして牛乳が作られている事実を知らないことが問題である。

 他の物を残しても牛乳だけは残すな
 牛乳を水代わりに飲め
 という親や先生がいた。
 妊娠後半期の牛から絞った牛乳は、どのように工夫しようとも安心して飲める牛乳にはならない。ということ。
 
非妊娠牛からの牛乳であれば問題ない。
この本で伝えたいことは、このことである。

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