「最近の若い奴はすぐ辞める」オッサン達のヤバい勘違いの話。 | OWNDAYSの社長のブログ

「最近の若い奴はすぐ辞める」オッサン達のヤバい勘違いの話。

 

「最近の若い奴はすぐ会社を辞める。」

 

この台詞、30代の後半以上のビジネスマンの口グセランキングでいつも上位に入ってるような気がする。

 

以前、我が社のお局30代後半、女性管理職「橘⚪️スカ」が

「新卒の⚪️⚪️がやめちゃったんですよー、ちょっと強めに怒ったらやる気なくしちゃって、なんか他にやりたいことができたとか言ってきて。全く最近の若い奴らはホントすぐに会社辞めちゃうんだから!!私が20代でこの会社に入った頃なんて、ちょっと嫌なことがあったくらいで会社辞めるなんて考えなくてうんちゃらかんちゃらあぶらかたぶら・JぢVっHVほJVじFオナラぷうぷぷ・・」

 

と今時の若い奴disからの、自分の若い時苦労自慢コンボへと話が続いていって、すげー面倒臭ぇなと思ったことが何回かあった。

 

このブログは一般に公開されているブログなのであまり社員の実名は出せないが、橘アスカだけじゃなくて明⚪️本部長や、ソギ原⚪️M、長津君⚪️に、平田⚪️、倉田、etc・・よく考えると結構30代後半から40代の管理職達からは、だいたいこの手の「最近の若い奴はすぐ辞めて困ります系」の話を一度は聞かされたことがある。

 

社員ならまだしも、周りの経営者や加盟店のオーナーからも

同じような話をよく聞かされる。大分のKさんとか。O野山とか。

 

「最近の若い奴は本当すぐ辞めて困るわ。こらえ性が無いというか、忍耐力がないというか、一つのことに腰を据えてじっくりと取り組むということができないというか、愛社精神がないというか」

 

もちろん、流れはそこからの「俺たちの若い頃はあんなんじゃなかった」的な感じの話につながるのはこちらも定番のコンボ。

 

古代エジブトの石版から、哲学者のプラトン、平安時代の書物にさえ「最近の若いもんは・・」と書いてあるのは有名な話。今も昔も若い奴は皆同じなんじゃないかな?とも思うのだけど、本当に今時の若者は昔に比べて会社をすぐ辞めるようになっているのだろうか?

 

それでは、今39歳の自分が、25歳の頃。今から14年前に比べて、本当に今の25歳は会社をすぐ辞めるようになっているのだろうか真剣に考えてみる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

うん。

 

 

 

 

 

 

確かに

 

 

 

 

 

 

 

すぐ辞めるようになったね。

 

 

 

 

 

 

間違いなく。

 

 

 

 

 

 

今の子の方がスグに会社辞める。

 

 

 

 

俺たちの若いころはあんな簡単に

辞めなかった。やっぱりオッさんは正しい。

 

 

 

 

 

で、ここからが大事な本題である。

 

 

確かにすぐに会社を辞めるようになってるのは紛れもない事実なのだと思うが、正確に言うと、若い子特有の意識や精神性が変化して

すぐに会社を辞めるようになったわけでは無いと思う。

 

若い奴は今も昔もみんな同じようなもんだ。勝手にオッさんが「違う」と言ってるだけで、今の若い奴らもあと10数年経ってオっさんになれば必ず「今時の若い奴は」って言う。絶対に。

 

 

 

ただ一つ見逃しちゃいけないものがある。

この10年間で決定的に違うものが一つだけあるのである。

それを抜きにこの「今時の若い奴は」という話を今の時代はしてはいけないのだ。

 

 

 

それはなにかというと

 

 

 

 

 

スマホだ。

 

 

 

 

 

 

僕たちの若い頃は誰もスマホを持っていなかった。

今時の若い奴らは皆スマホを持っているのである。

 

 

それだけである。

でもそれはとてつもなく大きな差なのである。

 

スマホがなかったほんの10年前、若い奴らは現代に比べて圧倒的に情報の「量」がなかったし、コミュニケーションにもとてつもなく大きな労力を使っていた。

 

僕がオンデーズの社長をやり始めた約10年前でもスマホはまだ発売されていなかった。

iPhoneが発売され、若い子の大多数に本格的に普及し始めていったのが6年くらい前。

 

更にその2年後くらいにLINEやFacebook、Twitterが普及したあたりで

この「転職・退職」という枠の中での若い奴らの行動や考え方も

根本からガラっと変わってしまったのである。

 

 

 

結論から言うと、スマホの普及によってこの10年で、何が一番大きく変わったのかというと

 

 

 

「転職するのがめっちゃ簡単になった」のである。

 

 

 

 

怒られたり、嫌な目にあったり、待遇に不満があったり、会社の将来に不安があったり、誰しもが時にマイナスな感情を抱いて転職や独立を一度は考えるものである。それは僕たちオッさん世代も一緒だった。

 

では、スマホが無い時代に、いざ転職を考えた若い奴がどういう行動をとっていたかを

もう一度思い出してみよう。

 

 

10年前。ある若い奴が会社にいたとする。

 

職場で嫌なことがあった。

上司に理不尽なことでキレられた。

会社の将来に不安を感じた。

転職でもしようかな・・

こんな風な理由で月曜日の午前中にふとしたキッカケで転職を考えたとする。

 

まず、転職を考えたら最初にすることは次の仕事先を探すことだ。

仕事を探すためには、コンビニに行き求人誌を買いにいく。

仕事終わりに立ち寄ったコンビニで弁当を買いつつ、タウンワークも手に取り家に帰る。

日曜日には新聞織り込みに入ってる求人チラシに目を通す。

主な転職先探しの情報源はこの2つだ。この中から次の仕事先を見つけれなければいけない。

 

そして今のTwitterの1投稿140文字程度の情報量と白黒の写真を頼って、いくつかの就職先を候補に選ばなければいけない。10年前ならホームページのある会社も多かったが、モバイル専用のリクルートサイトなんて持ってる中小企業なんてまずほとんどなかった。地方なんてほぼ0だろう。なにより若い奴は携帯は皆持っていたが、パソコンを持っていない人が50%以上だった。

 

なんとなく一枚の募集記事に想像を巡らして、なんとなく良さげだなと感じた会社が見つかったらとりあえず電話だ。

面接を希望する旨の電話だ。

 

電話はもちろん営業時間内にかけなければいけない。

夜7時を過ぎてしまったら閉店ガラガラまた明日。

営業時間内かを入念に確認して、そこでまたドキドキしながら電話をかける。しかし電話に出た人の対応がなんか横柄で嫌な感じだったりすれば、ここは無いな。さあ、またイチからやり直し。

その会社はやめて別の会社をまた探すのだ。

そして見つかったらまた電話・・。これの繰り返し。

 

ちなみにこの時点で、それらの会社や職場に関して求人情報に出てる以上の情報なんてのは皆無に等しい。評判もイマイチわからない。本当に書かれてる給料は額面通りもらえるのか?職場は駅徒歩5分とあるが本当に5分だろうか?職場は綺麗かな?トイレは男女別かな?働いてる人の年齢は何歳くらいが中心なんだろうか・・

 

で、結局いろいろ考えて悩んでるうちに「もう面倒くせぇな」ってなってきて具体的な行動を起こすのを躊躇しだす。

 

そんなおりに、少し最近様子のおかしいことに気づいた上司や社長から

 

「おい、なんか悩んでるなら、今夜一杯飲みに行くか?」

 

とか言われて近所の居酒屋に誘われる。そこで酒の勢いに任せて今までの悩みや不満をぶちまける。

 

するとその上司は

 

「なんだ、そんな事で悩んでたのかー。それなら俺があいつに言っといてやるよー」

 

的な事を言われ、玉虫色の解決方法を示されたりする。自分自身も酒に酔って、愚痴を言い尽くした後は、なんとなくそのモヤモヤもすっきりしてきて、次の日になると

 

「まあいっか。転職しないで。新しい仕事探すの超面倒くさいし、この会社よりも良いっていう保証もないしな。それよりもう少しこの会社で残ってやってみようかな・・」

 

といって転職を思い留まるのである。

これが今のオッさんたちの言う「俺たちの若い頃は」の真実の姿である。

 

 

 

 

ところが最近の子は違う。

 

なにせ奴らは全員スマホを持っている。

懐に忍ばせた小さな箱がアクセスできる情報の量は20年前のCIAよりも多いのだ。

そんな彼らのライフスタイルはこうだ。

 

職場で嫌なことがあった。

上司に理不尽なことでキレられた。

会社の将来に不安を感じた。

転職でもしようかな・・

こんな風に、月曜日の午前中にふとしたキッカケで思ったとする。

 

すると彼は

昼休みに友達に、こんな感じの悩みをLINEする。

 

「なんか今の会社微妙なんだよね、転職でもしよーかなー」

 

すると友達からすぐに

 

「えーまじでー、ならうちの会社おいでよー!!めっちゃ楽しいし会社もどんどん成長してるよー、一緒に働こーぜー」的な返事が来くる。そしてそのメッセージの下にはご丁寧にその会社のWEBサイトのURLが貼り付けられている。それもリクルート専用のWEBサイトのURLである。

 

何気なくそのURLをクリックすると、そこには仕事の内容から給与、手厚いものから一風変わったものまで沢山用意された福利厚生の数々、更には、その会社がどんな理念を持って皆んな働いてるのか?社長は何を考えてるのか?売上に店舗数に業績の推移まで・・

これでもかと懇切丁寧に分かりやすく説明されているのである。

 

極め付けは社長のインタビューどころか、管理職や専門職、新卒社員に外国人社員、様々な人たちが映像で登場してきて自分の仕事や会社のことを語っているではないか。うん、なんだかみんな利発そうだし、良い人そうだ。イケメンや可愛い子も多いな。外国人もいるのかー、へー。

 

どこで働けるのだろう?とリンクされているGoogleMAPを開いたら、自宅からの通勤時間が今よりも短くなることがわかった。ストリートビューで職場の写真も沢山見れた。今の職場よりも全然キレイでお洒落じゃないか!!えーどうしよーかなー・・・ここに転職するのもいいかもなー、うちの会社なんて、社長や偉い人はたまに見かけるくらいで、そんなに話したことも無いし、企業理念もお堅い文章を入社の時に読まされただけで、今この瞬間、会社の偉い人がどこで何してて何考えてるかなんて一切わからないし・・そんな会社に自分の人生の大事な時間を預けてるのってどうなんだろうか・・

でも、流石に今は休憩時間とはいえ仕事中だし・・。そんな時に他の会社に転職の面接の電話を入れるのもどうなのかなぁ・・今度の休みの日にゆっくり考えようかなぁ・・

 

そんなことを悩みながら画面をスクロールしていると

 

 

「面接のお申し込みはこちら」

 

 

と書かれてLINEのマークが出てきた。

思わず押してみるとLINEが立ち上がった。

すると間髪入れずに

 

「はいこちら⚪️⚪️人事部です。面接の予約や各種疑問・質問などお気軽に、このLINEからお問い合せくださいね!」

 

とメッセージが届いた。

 

 

思わず

 

「今転職を少し考えているのですが、明後日、面接とか受けられますか?」

 

と軽い気持ちでLINEしてみた。

するとスグに返事が来た。

 

「はい!大丈夫ですよ。何時にこちらにお越しください」

 

と面接場所の住所が送られてきた。

家からも近い。服装もラフな感じOKみたいだし、よしちょっと行って話だけ聞いて見るか!

 

 

 

 

 

こんな感じで

この「今時の若い奴」は昼休憩の間、丸亀製麺でぶっかけうどんを食い終わった後のほんの30分で、もうすでに次の転職先の面接まで決めてしまって戻ってきているのかもしれないのだ。

 

それが「今時の若い奴の行動の仕方だ」

 

つまり、そういう時代のなのである。

 

だから今時の若い奴も、オッさん達に「今時の若い奴はすぐ辞める」とか言われても全然気にすることは全く無い。

そんなことを偉そうに言ってる40代や50代のオッさん達が若い頃は、会社を辞めたくても辞めれなかっただけ。今時の奴らに比べて、特別に辛抱強くて根性があったから、嫌なことや辛いことを乗り越えて今の会社に残り続けきたわけでは多分ない。

オッさん達も25歳の時に、今時の奴と同じようにポケットにスマホを忍ばすことが出来てたなら多分、とっくの昔に辞めて別の仕事をしていた可能性は大いにある。

 

「いや、俺はスマホがあろうがなかろうが関係なかった」と自信を持って言う人は、何も素晴らしいポリシーを持たれてるわけじゃなくて、単に情弱なだけで、スマホがもたらした新しい情報社会の現実と便利さが何も見えていないだけだから、そんな奴の言う事は気にする必要はない。

 

 

そして今後もこの流れは加速していき

転職に必要なコストは限りなく0に近づいていく。

 

 

単純に、自社の提供する職場環境に魅力が無くなってきているか、もしくは最初から無いから、それに気づいて若い奴が転職していってるのを当人の精神性の問題に責任転嫁して「最近の若い奴は」と人材の流出を片付けてしまっている人たちはとても大きな事実誤認をしている可能性がある。

 

もしくは自分達で考えて「充分だ」と思うような職場環境を提供できているつもりでも「職場の魅力」というものはあくまでも、その人個人の相対判断によって決定されるものなので、その「今時の若い奴」が就職先として選択することのできる他の会社が、更に良い条件や面白そうな環境を沢山その人に提示してしまえば、その人にとって、今いる会社は魅力のない会社に成り下がってしまう可能性が十分あるのである。

 

 

 

オッさん経営者の

 

「今時の若い奴はすぐ辞める」

 

という表現は正確にいうと

 

「若い社員をすぐ他の会社に奪われている」

 

という状態なのである。

 

 

会社を成長どころか、今のまま存続させていく為には、なぜ苦労してせっかく採用したその若い奴が、すぐに他社に奪われてしまったのかを分析して、反省して、原因を究明して、新しい付加価値を用意して、これ以上他社に奪われないように今の時代に即した会社の仕組みをスグに作り直さないといけない。

 

これからの10年は「若い人の奪い合い」が全国的に超激化する時代だと思う。

その波は業界・業種を超えて同時多発的にあちこちで巻き起こるだろう。

 

AIや機械が急速に進化して様々な専門職の仕事のハードルを下げていくだろうし、会社に所属せずネットを使ってフリーランスで稼げる人たちも爆増していく中で、企業はしっかりとした人材を確保しないと成長できないばかりか、今いる人達でさえも、優秀な人からどんどん周囲の魅力ある会社に引き抜かれて、今の状態を保つことさえ難しくなるだろう。

あなたの会社の社員を皆んなが狙っているのである。もちろん、僕も狙っている。

 

これからの時代は会社を大きくしようと思ったら、お客さまに選ばれるだけでなく

働く人からも選ばれていかないといけない。しかもかなり強く。

 

逆にこの現象をポジティブに考えれば、採用競争力のある会社を作り出すことができれば今は絶好のチャンスだ。

 

「人が集まってくる仕組みを持っている」

 

というだけで、この沈みゆく日本経済の中で

一気に3段飛びで勝ち組に浮かび上がれる可能性だって出てきた。

 

小売業やサービス業など人材確保が難しい業界では「20代の若い正社員が1000人いる」といえばそれだけで赤字や債務超過の会社でも何億円という価値で買収しにくる大企業のチェーン店が現れるかもしれない。一から面接して1000人を採用するより、買ってきた方が時間も早いしコストも安くなるかもしれないからだ。

 

そんな「人が資源になりつつある時代」に会社を伸ばしていく為にできることは、なんでもかんでもガラス張りにしていくことだ。公明正大に。清く正しく美しく。その上でみんなからのアイデアをもらうのである。

働く人を巻き込んでいく巻き込み型の経営。新入社員に「社長や役員の顔はよく知らない」とか言われてる場合じゃない。経営陣どころか、幹部も上司も新入社員も皆の顔が良く見える状態を作り出して、誰にでも自由にアクセスできる状態を作って、縦のラインに横のラインを絡めて、全員サッカーならぬ全員経営で、いかにその会社で働く一人一人が、「会社を自分のものとしてクリエイトして楽しめるような状況を作るか?」これが鍵だと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなわけで

株式会社オンデーズはこちらのサイトからLINEで気軽に面接の予約ができますよ。今の会社に疑問を持たれた方はお気軽にLINEくださいな。

https://www.odsaiyou.com/entry/

うどん食ってる間に転職の準備は終わりますよーー。

という人材募集の華麗なるステマでした。

 

 

 

 

あと、このブログを読んでなるほど!うちの会社も人材の流出を防ぐ為に何か新しい仕組みを考えなければ!と思った経営者の皆様。「STAPA」といって面白い社内仮想通貨アプリがありますよー。詳しくはこちらから↓↓↓↓

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ダブルでSTPAの美しすぎるステマでした。

 

是非!!