平成13年、春の天皇賞。

セイウンスカイは惨敗し、引退、種牡馬入りを決めた。

平成10年の皐月賞&菊花賞馬。

遅きに失した、と言われたが、のちに思ったことは

「セイウンスカイは種牡馬ではなく、現役続行が正解だったか?」

まあ、それは机上の空論。

種牡馬入りをした時、血統的背景のないセイウンスカイには、西山牧場以外の繁殖牝馬の種付け申し込みはほとんどなかった。


ボロボロになってからの種牡馬入り。

そんな中で牝馬の超エリート、ニシノフラワーとの交配を決めた。


ニシノフラワーは桜花賞馬。

この場合完全なる「逆玉の輿」だった。


当時のニシノフラワーはサンデーサイレンスやブライアンズタイムと毎年交配をしていた。


わしの意図はひとつ。

父のシェリフズスターが100打数1安打の種牡馬。

セイウンスカイもそうなる可能性は大。

わしが愛したこのセイウンスカイの血統を後世に残すには、桜花賞馬ニシノフラワーと交配し、
牝馬が産まれたらその血を繋ぎ、セイウンスカイの名はどこかで生き続けるだろう。


翌年産まれた牝馬がニシノミライ。

全く走らず未勝利。

ちなみにニシノフラワーが産んだ牝馬は
ニシノミライ
ニシノマナムスメ

2頭だけ。


ニシノミライは繁殖牝馬となりアグネスタキオンとの間に牝馬、ニシノヒナギクを産むが、これも全く走らずに未勝利。


やっぱりニシノフラワーの血統でもセイウンスカイが入るとダメか?


そして、ニシノヒナギクにハービンジャーを交配。

産まれた子がこのたび、札幌二歳ステークスを優勝した
ニシノデイジー。


16年前の狂気の交配が、やっと花を咲かせた。

札幌競馬場にはセイウンスカイのファンの方が来ていて、スタンドから手を振ってくれていた。

自分で言うけど執念の血統。

同日に新潟で糸魚川特別を制したニシノアモーレは
ニシノマナムスメの子。

どちらもコテコテの西山血統。

いつまでもこの血統に助けられ、そして楽しませてもらっている。


ニシノデイジーの次走は
11/17東京スポーツ杯。

もちろん勝浦騎手。

ある記者から「次も勝浦ですか?」と聞かれたが

西山茂行はここでの乗り替わりはしませんよ。

ましてや若いころから可愛がってきた勝浦正樹。

仮にモレイラが空いていても勝浦で行きます。
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