福知山線脱線事故・通信記録 ※閲覧注意


事故直前における本件車掌(松下正俊(42)・5418M)と総合指令所の輸送指令員Aとの列車無線による交信記録ファイル「204T091757a」の内容


9時17分57秒、記録開始。

(輸送指令員A)こちら指令どうぞ。
(本件車掌)5418M(ごせん、よんひゃく、じゅうはち、えむ)の車掌です。どうぞ。
(輸送指令員A)5418M(ごー、よん、いち、はち、えむ)車掌、内容どうぞ。

(本件車掌)えー、行き過ぎですけれども、後部(ごぶ)限界表示およそ8メートル行き過ぎて、運転士と、えー、打ち合わせの上後退で、え、1分半遅れで発車しております。どうぞ。
(輸送指令員A)後部(ごぶ)限界を8メーター行き過ぎ。えー、後退、客扱い。えー、遅れにつきましては、何分でしょうか。どうぞ。
(本件車掌)あ、1分半です。どうぞ。
(輸送指令員A)1分30秒遅れ。えー、それでは替わりまして、再度、5418M(ごせん、よんひゃく、じゅうはち、えむ)運転士応答できますか。どうぞ。
(輸送指令員A)5418M(ごー、よん、いち、はち、えむ)運転士応答して下さい。どうぞ。

9時19分15秒、記録終了。

事故直前における本件車掌(松下正俊(42)・5418M)と総合指令所の輸送指令員Aとの列車無線による交信(時刻軸)







車両脱線現場





車両の脱線状況




本事故発生後の対向列車の運転士(特急北近畿3号・3013M)と輸送指令員Cとの列車無線による交信記録ファイル「204T092140a」の内容


9時21分40秒(事故発生から約2分40秒後)、記録開始。

(輸送指令員C)こちら輸送指令です。 呼ばれた乗務員、列車番号からどうぞ。
(対向運転士) えーと、こちら、3013M、3013Mの運転士です。 塚口駅手前の第一新、えー、横枕、えー、踏切、人身事故、えー、列車事故発生です。えー、列車が横を向いて、えー、線路上下線とも支障いたしております。
ただいまから防護無線を発報してますどうぞ。
(輸送指令員C)5418M列車は何かと当たってるんですか。どうぞ。
(対向運転士) えー、現状が分かりづらいですが、車両が横転、上下線とも、えー、上下線ともふさいでいます。


(輸送指令員C)車両横転して上下線ふさいでいる。防護無線発報して下さい。防護無線発報して下さい。防護無線発報して下さい。防護無線発報して下さい。3013M、防護無線発報して下さい。3013M運転士どうぞ。
(対向運転士) 3013M防護無線発報いたしております。
(輸送指令員C)はい。3013M運転士、防護無線発報内容了解です。 えー、それでは3013M、えー、分かる範囲で結構です。詳しい内容を教えて下さい。どうぞ。
(対向運転士) えー、列車が、えー、かなり大破しております。何両目か判りづらいですが、第1閉そく、下りの第1閉そく信号機あたり、列車が横転しております。横転、横を向いております。横転はしておりません。横を向いて、上下線とも支障しております。
(輸送指令員C)えー、第1閉そくあたりで、えー、横を向いて、倒れているということ、えー、踏切内、踏切で何かと当たったということでしょうか。どうぞ。
(対向運転士) えー、聞こえづらいです。・・・。
(輸送指令員C)踏切内で何かと衝突して脱線しているのでしょうか。どうぞ。
(対向運転士) えー、今のところ、えー、何かとぶつかっているような感じがないのですが、横を向いて曲がっているので、何かと衝突したのだと思われます。どうぞ。
(輸送指令員C)横を向いて曲がっているので、何かと衝突したと思われるということ、内容了解です。 えー、それでは、3013M運転士そのままそこで待機。そのまま待機して下さい。どうぞ。
(対向運転士) 3013M運転士、そのまま待機了解しました。

(輸送指令員C)はい、そちら・・・。3013M運転士で、再度、えー、横転している場所、もう一度、第1閉そく付近というのは内容理解できました。えー、詳しく教えて下さい。どうぞ。
(対向運転士) え、内容が聞き取りづらいです。もう1度お願い致します。どうぞ。
(輸送指令員C)えー、3013M運転士、えー、それでは携帯電話、異常時の携帯電話にて指令まで。
(対向運転士) -応答なし-
(輸送指令員C)えー、異常時の携帯電話にて連絡下さい。どうぞ。
(対向運転士) すいません、あのー、雑音がうるさくて聞き取りづらいです。どうぞ。
(輸送指令員C)えーそれ、異常時の携帯電話にて連絡下さい。異常時の携帯電話にて連絡下さい。どうぞ。
(対向運転士) -応答なし-
(輸送指令員C)3013M運転士、異常時の携帯電話にて連絡下さい。どうぞ。
(対向運転士) 申し訳ありません。あの、何をどうしたらいんでしょう。聞き取りづらいです。雑音がひどくて聞こえづらいです。どうぞ。

(輸送指令員C)えー、3013M、とりあえず、車掌どうぞ。
(対向車掌) -応答なし-
(輸送指令員C)3013M運転士どうぞ。
(対向運転士) 3013M運転士です。どうぞ。

(輸送指令員C)異常時の携帯電話にて無線、指令まで連絡下さい。どうぞ。
(対向運転士) えー、車掌を呼び出すという内容でよろしいしょうか。
(輸送指令員C)違います。異常時の携帯電話にて指令まで連絡下さい。どうぞ。
(対向運転士) -応答なし-
(輸送指令員C)異常時の携帯電話にて連絡下さい。どうぞ。
(対向運転士) -応答なし-

9時26分57秒、記録終了。


本事故発生後の業務用携帯電話を使用する本件車掌(松下正俊(42)・5418M)及び後続運転士(2736M)と輸送指令員Bとの通話記録ファイル「305T092016a」の内容


9時20分16秒(事故発生から約1分20秒後)、記録開始。

(輸送指令員B)はい。JR西日本の指令です。どうぞ。
(本件車掌(松下正俊(42)))すいません。こちら5418Mの車掌です。
(輸送指令員B)5418M車掌どうぞ。
(本件車掌)えー、塚口から尼崎間走行中ですけど。
(輸送指令員B)塚口、尼崎間はい。
(本件車掌)はい。えーっと無線通じないもんで。
(輸送指令員B)運転士の無線が通じない。はい。

(本件車掌)私も、何も入りませんので、電話かけました。
(輸送指令員B)はい。どうぞ、内容どうぞ。
(本件車掌)えーっ、と伊丹を行き過ぎて指令に連絡したんです。その後、運転士さんがいう、いう合図で運転士さんが急ブレーキ取りまして。
(輸送指令員B)うん、ちょっと意味が分かんないやけど。伊丹の所定位置を行き過ぎて止まったということ。
(本件車掌)ちょっと前行き過ぎて、そのまま発車したんです。
(輸送指令員B)えー、車掌さん落ち着いてゆっくりしゃべってよ。
(本件車掌)はい。伊丹駅を後部限界過ぎまして、で、所定位置戻しまして、発車した後に連絡したんです。指令の方に。
それで話をして、あと「運転士さん」とゆうて、あの、指令が運転士さんの方に連絡したんです。そのあと、急ブレーキが掛かりまして停車中です。

(輸送指令員B)今、まっとるということ。
(本件車掌)はい。
(輸送指令員B)何で、止まっとるの。
(本件車掌)ちょっと分かりません。
(輸送指令員B)運転士に、無線通じなければ、運転士に、えー、運転士に非常時用の携帯でかけてくれと「ブーブッブブ」て鳴らして。
(本件車掌)あ、すいません。今、あの、脱線しております。
(輸送指令員B)脱線しとる。
(本件車掌)脱線しとります。
(輸送指令員B)えー、えー何。
(本件車掌)脱線です。
(輸送指令員B)何しとる。もう一回ゆっくりゆうて。
(本件車掌)脱線しております。

(輸送指令員B)脱線?
(本件車掌)脱線です。脱線事故です。
(輸送指令員B)えーっと。列車が脱線してるということ。
(本件車掌)そうです。
(輸送指令員B)あー、それは何、車と当たっておる、とかそういうこと。
(本件車掌)そうじゃないですけど、前、前が、ちょっとよく見えないですけどね。
(輸送指令員B)うん。前はよく見えないけど。
(本件車掌)はい。
(輸送指令員B)脱線しているかもわからんということ。
(本件車掌)脱線してます。線路から完全にはみ出しております。
(輸送指令員B)ちょっと、車掌さんこのまま待ってよ。

公開されているのはヒアリングだけです
音声ファイルは非公開

(輸送指令員B)運転士さん。
(本件車掌)はい。
(輸送指令員B)車掌さん。
(本件車掌)はい。
(輸送指令員B)まずね、今、止まっとる位置は、止まっている位置は。
(本件車掌)はい。
(輸送指令員B)運、車掌さんの真横を見て電化柱の番号か何か分かりますか。
(本件車掌)えー、番号は分からないんすけど、平尾自動車工業ちゅうとこの手前です。
(輸送指令員B)平尾自動車工業の手前。
(本件車掌)手前ゆうか、その横に止まっております。


(輸送指令員B)ほならね。
(本件車掌)はい。
(輸送指令員B)えーっと、どういうことかよくわからんのやけども、電話このままの状態でね。
(本件車掌)はい。
(輸送指令員B)えー、まずは状況を教えてくださいな。ほんで。
(本件車掌)状況ですか。
(輸送指令員B)うん。
(本件車掌)無線が完全に通じないもんでね、呼び出そうとしても。それで、急ブレーキ掛かったもんで、お客さんがみはりまして、「どうされたんですか。」と言ったら、「前、脱線してる。」ということで、お客さんが。
(輸送指令員B)そしたら車掌さんね、一遍進行左側、列車から降りて、一遍、その前に走ってください。
(本件車掌)あ、分かりました。
(輸送指令員B)電話はこのまま繋ぎますから。
(本件車掌) 分かりました。

(輸送指令員B)うん。
(本件車掌)このまま、ほんなら、行ってみます。
(輸送指令員B)ほんで、車掌さん。
(本件車掌)今から行きますんで。
(輸送指令員B)早く行って。車掌さん。
(本件車掌)はい。
(輸送指令員B)今どこにおる。
(本件車掌)今、あの、あの、線路に降りております。
(輸送指令員B)それで。
(本件車掌)見に行ってます。
(輸送指令員B)うん。
(本件車掌)ちょっと、見に行きますんで。

(輸送指令員B)うん。
(本件車掌)降りて、道路際の方行ってます。道路際まで行っております。
(輸送指令員B)車掌さん。
(本件車掌)はい。
(輸送指令員B)車掌さん、今どこまで来た、車掌さん。
(本件車掌)負傷者がたくさんですんで、恐れ入ります。
(輸送指令員B)負傷者がたくさんおるということやな。それは、それは列車に乗っているお客様ゆうこと?
(本件車掌)そうです。
(輸送指令員B)うん。そんでね、車掌さん。
(本件車掌)はい。
(輸送指令員B)前に、前、前まで行ってもらっとるか。もう。
(本件車掌)ま、前ですか。

(輸送指令員B)列車の運転席まで行ってもらった。前の運転士のとこまで。
(本件車掌)運転士さん、ちょっと、あのー。
(輸送指令員B)ほならね、今、車掌さんどこにおるの。
(本件車掌)えーっと、一番前の方でなんですけど。
(輸送指令員B)ほんなら、その列車は、その列車はなんで脱線しとるのか。自動車とぶつかっとるとかそういうことで、そういうことなんですか。
(本件車掌)自動車じゃないと思います。
(輸送指令員B)自動車ではないけども。
(本件車掌)はい。
(輸送指令員B)ほんならね、それ7両編成やわな。
(本件車掌)はい、そうです。
(輸送指令員B)7両編成で前の方はどういう状況になってますか。
(本件車掌)前の方は、もう、完全にグチャグチャになってます。

(輸送指令員B)グチャグチャになっとるて、何がグチャグチャになっとるの。
(本件車掌)えー、へこんだ状態になってます。運転士さん、運転士さんの方が。
(輸送指令員B)運転士の、一番先頭車がグシャグシャって、意味が分からんのやけど。
(本件車掌)あの、事故におうた車の状態、考えていただいたら分かると思います。
(輸送指令員B)だからそれは、自動車と衝撃してるとかそういうことなんですか。
(本件車掌)自動車とは衝突しておりません。
(輸送指令員B)自動車と衝突してないのに何で、自動車と衝突していないのに脱線しとるということですか。
(本件車掌)そうです。スピードか、出し過ぎか、あれなんかちょっと分からんですけど。
(輸送指令員B)ほんで、運転士は今どこにいますか。
(本件車掌)運転士さんですか。
(輸送指令員B)うん。

(輸送指令員B)車掌、5418M車掌、当該の車掌。
(本件車掌)はい。救急車の手配よろしくお願い致します。あのー。
(輸送指令員B)もし。
(本件車掌)はい。
(輸送指令員B)車掌さん。
(本件車掌)はい。
(輸送指令員B)運転士は、ほな、近くにいますの?
(本件車掌)いや、おら、いないです。
(輸送指令員B)運転士がいない。うん。

(本件車掌)へっこんだ状態になってます。
(輸送指令員B)そんで、先頭車の状況をゆっくりゆうてよ。
(本件車掌)先頭車(※1)は、えーっと、脱線した状態で、横になっております。あの。

(※1)通話時の車掌の位置から1両目は視認できないため、「先頭車」は実際には2両目のことを指していると思われる。

(輸送指令員B)大阪に向いて、右側にゆがんでるの。それとも、左側にゆがんでるの。
(本件車掌)左側です。
(輸送指令員B)左側に向かって、傾いているんだね。
(本件車掌)はい。
(輸送指令員B)ほならね、そこに行くまでに、ほんまにね、あのー踏切ありましたか。
(本件車掌)踏切と、ありますけど、なんもありません。

(輸送指令員B)なんでそれが、先頭車両(※1)が、運転席が潰れている状況なのですか。
(本件車掌)そうです。
(輸送指令員B)運転席が潰れている。
(本件車掌)はい。
(輸送指令員B)進行方向左側に先頭車両だけが傾いていますか。
(本件車掌)傾いてー。
(輸送指令員B)傾いてるのは何両目と何両目が傾いてますか。
(本件車掌)1両目、2両目、3両目(※2)です。
(輸送指令員B)1両目、2両目、3両目とも傾いている。
(本件車掌)はい。

(※2)(※1)と同様の理由により、実際にはそれぞれ2両目、3両目、4両目と思われる。

(輸送指令員B)ほならね、とこ下、床下を見てもらってね。
(本件車掌)はい。
(輸送指令員B)台車、車輪はレールからはずれて脱線していますか。
(輸送指令員B)車掌さん。
(本件車掌)はい。
(輸送指令員B)車掌さん。
(本件車掌)はい。はい。
(輸送指令員B)現地に、ほな、警察や消防が来とるゆうことですか。もう。
(本件車掌)来ております。
(輸送指令員B)車掌さん、今誰としゃべっとんのよ。
(本件車掌)警察の人です。

(輸送指令員B)警察の人来とるんやね。
(本件車掌)はい。
(輸送指令員B)うん。
(本件車掌)あの。
(輸送指令員B)とりあえず、私の言うことをね、もう一回整理しますよ。
(本件車掌)はい。
(輸送指令員B)車と当たったようなことはないと思うんやけども。
(本件車掌)はい。
(輸送指令員B)先頭車両(※1)の運転台の方が潰れていると。
(本件車掌)そうです。
(輸送指令員B)それで、前から1両目、2両目、3両目が進行方向左側に傾いている。
(本件車掌)傾いて、あの、副本線の方に、あの、2両目と3両目、2両目(※2)がこっちに傾いている。副本線というか、下りの方に。こちらの方に。

(輸送指令員B)1両目は左側、2両目は何処に傾いておるって?
(本件車掌)左側です。
(輸送指令員B)1両目も2両目も左側に傾いているね。間違いないね。
(本件車掌)はい。
(輸送指令員B)3両目は。
(本件車掌)3両目は、3両目、3両目(※2)はちょっと分からないです。
(輸送指令員B)分からなかったら分からないでいいですわ。
(本件車掌)はい。
(輸送指令員B)ほならね、とこ下、床下の台車を見てもらったら、車輪とレールははずれますか。脱線していますか?脱線はしとんの?車掌さん。
(本件車掌)はい。はい。
(輸送指令員B)いいですか、床下の台車を見てもらって。
(本件車掌)はい。

(輸送指令員B)えー、車輪は脱線していますか。まず1両目は?
(本件車掌)1両目(※2)は、脱線しております。
(輸送指令員B)4軸とも脱線か。
(本件車掌)はい。
(輸送指令員B)4軸ともね。
(本件車掌)はい。
(輸送指令員B)2両目は。
(本件車掌)2両目は、3両目と2両目(※2)の間に入っております。
(輸送指令員B)えー。
(本件車掌)3両目と2両目(※2)の間に入っているような状態です。
(輸送指令員B)何だって、良く分からんな。2両目は脱線しているんですか。
(本件車掌)2両目(※2)、はい。


1両目は2両目に隠れてて見えんかったと思うで
4両目も車掌側からは見えづらかったと思う


(輸送指令員B)2両目と3両目が何だってゆうた。今?
(本件車掌)えー、食い込んでいるような状態なっとる。
(輸送指令員B)食い込んでいる。
(本件車掌)はい。
(輸送指令員B)2両目と3両目が食い込んでるんですね。
(本件車掌)はい。はい、そうです。

(輸送指令員B)分かりました。ほならね、今、JRの社員は車掌さんと誰が居ますか。
(本件車掌)えー、運転士さんです。ちょっとお待ち下さい。
(輸送指令員B)運転士にこの電話変わってください。
(本件車掌)はい。
(後続運転士(2736M))もしもし。
(輸送指令員B)運転士さん。
(後続運転士)後続ですよ。
(輸送指令員B)えー。

(後続運転士)後続列車の運転士ですよ。
(輸送指令員B)後続の運転士さんな。
(後続運転士)はい。
(輸送指令員B)当該列車の運転士はおらんか。
(後続運転士)ぼくも探してるんですけど。
(輸送指令員B)いないの。
(後続運転士)居ないんですよ。で、ちょっと良く分からないんですけど、もう、電車がグシャグシャで、もう、3両分くらいグシャグシャの車両あるんで、何処が先頭車両か、ちと分からないんですよ。
(輸送指令員B)あーそ、そんなにひどいの。

(後続運転士)もうグシャグシャです。上下線、上下線に渡って、もう車両がもう横に倒れて。
(輸送指令員B)完全に横転している。倒れてるの。
(後続運転士)横転というよりも。
(輸送指令員B)傾いているの。
(後続運転士)いいえ、そういう次元ではなくて。
(輸送指令員B)うん。
(後続運転士)前、一番、えー数えたら3両目くらいは、4両、3両、4両分くらいは、グシャグシャになって、なんて言うか、原形を留めずにプレスされて、こう。
(輸送指令員B)ほならね、後続の運転士さん。
(後続運転士)はい。
(輸送指令員B)何が原因だと思われる。
(後続運転士)僕が最初に思ったのは、車と衝突したように思うんですけど、どうも、その、ぶつかった相手の車のようなものがないんですよ。回りに何も。
(輸送指令員B)うん。

(後続運転士)電車の残骸だけが。
(輸送指令員B)うん。
(後続運転士)散らばっていて。
(輸送指令員B)うん。
(後続運転士)両脇の線路の、線路のフェンスが、フェンスが、あの、物が突き破って、車道の方 にも電車が飛び出ているんですよ。
(輸送指令員B)よっしゃ、このまま電話を切らんと、このまま待ってよ。
(後続運転士)はい。

9時34分17秒、記録終了。


本事故による死亡者数は107名(乗客106名及び運転士)、
負傷者数は562名(乗客562名。兵庫県警察本部から提供のあった情報による。)である。

これ読んだらわかると思うけど、車掌と指令員の話が全然噛み合ってない
えらい事故になってパニクる車掌と、車と衝突した脱線事故と思ってる指令員

これは事故調査委員会の報告書に載ってたもんやけど、知らん人も多いかと思って引用した
現場の混乱ぶりを理解してほしい





当該運転士(高見隆二郎(23))が事故の10ヶ月前、2004年6月にオーバーランして
過少報告したことがバレた時のJRの事情聴取
画像でかくてすまん、書き取りたかったけど時間なかった

















乗客1F(10歳代の男性)の口述
伊丹駅で本件列車に乗り、1両目の左第1乗降口前側で列車進行方向左側を向き、手すりにつかまって立っていた。
扉の窓から外を見ていたが、脱線し始めてから、運転士の後ろ姿を一瞬だけ見たけれど、
その時は、普通に何かハンドルを握ったまま、慌てる様子もなく、いつもの運転している体勢で、そのまま斜めになっていった。
車体が傾き始めた付近に、工場があった記憶がある。
だんだん下が見えてくる感じで、体がちょっと浮いたような感じになり、倒れていくなと感じ、瞬時に自分が持っている手すりに両手でつかまった。
その際、他の乗客が凄い声を出して叫んでいた。
車体が傾いていくころ、車輪から出たような「キー」という音が聞こえ、次に衝撃と衝撃音があり、後は倒れていった。
気が付いたら、真っ暗で、運転席の後のガラス窓を突き破って、運転席の所に体が飛ばされ、運転席の機器の上に体が乗っていたように思う。
電車の一番前のガラスが「バリバリ」に割れていて、ちょうどここでレスキュー隊の人とやり取りができた。
救助されたのは本事故発生から22時間後だった。
この事故により、両足切断を要する重傷を負った。

本件運転士の死亡状況

本件運転士は、1両目運転室で死亡していた。
同社においては、2.10.14.1に記述するとおり、「貸与された手袋を着用し、しっかりボタンをとめること」とされており、
事故後に調査したとき本件運転士の左手には手袋が着用されていたが、右手には着用されておらず、右手の手袋は運転室内にあった。
これに関して、救助に当たった者、警察関係者等に対して調査したが、本件運転士の右手から手袋をはずした者はいなかった。
また、同社から貸与された特殊な赤鉛筆1本が運転室内に落ちていた。
なお、快速列車の運転士は、2.10.12に記述するように、無線機等により運転通告を受けた場合、「便宜用紙又は携帯時刻表などに必要事項を速記し、
停車駅に停車後、所定の運転通告受領券に記入することを基本とする」とされており、
同社によると、この赤鉛筆は、携帯時刻表が入れられた硬質塩化ビニル樹脂製カードケースの表面に書くことも可能なものとして貸与された鉛筆である。
さらに、同社から貸与された本件運転士の業務用携帯電話は乗務カバンの中にあった。

私物(本件運転士所有)の携帯電話は、ズボンの左側面ポケットの中にあったが、事故発生前に電源が切られていたかどうかは確認できなかった。
同社から貸与された本件運転士の乗務カバンは1両目運転室内にあったが、そのなかには、規定類、
2.7.3.2に記述する本件運転士が自分で作成し使用したと見られる基準運転表に相当する運転メモ(カードケースに収められたB6版程度の大きさのもの。)、上記と同様の赤鉛筆、手袋(1組)、
ゴム手袋(数枚)のほか、業務用携帯電話のイヤホンマイク等が入っていた。
また、同社から貸与された本件運転士の補助カバン(ショルダーバッグ)も1両目運転室内にあったが、
その中にはバナナ1本、茶の入った500ml のペットボトル等が入っていた。

解剖結果等
警察情報によると、死亡の原因は以下のとおりである。

① 直接原因 腹腔内出血
  発病(発症)又は受傷から死亡までの期間 短時間
② ①の原因 小腸腸間膜及び大網断裂
  発病(発症)又は受傷から死亡までの期間 短時間
③ ②の原因 腹部打撲(推定)

剖検時に採取した血液及び尿からは、飲酒に起因するアルコール及び薬物は検出されなかった。
また、脳実質及び心臓に明らかな異常は認められなかった。


事故現場付近で本事故を目撃した住民の口述

ベランダで子供と一緒に電車を見ていたところ、いつもと違う「ギギギー」という音が聞こえたので、
「あれ、どうした」と思ってじっと見ていたところ、すぐに事故が起きた。
いつもと違うスピードの本件列車を見ていると、電柱(上り1k814mの41号柱(副柱))の
少し尼崎駅方に来たときに「ガッ」という音が聞こえ、1両目の右側が少し浮き上がった。
その後、小さな砂煙が上がったので、急ブレーキで止まるのかなと思ったが、1両目はそのまま徐々に傾きながら、
何かを引きずるような小さい音を立て、砂煙をもうもうと巻き上げながら、
線路から逸れて、スローモーションで滑るように、マンションに向かって行った。
電車がマンションに衝突する瞬間はものすごい砂煙が上がっていたので見えなかったが、
マンションに衝突した時の音と思われる「ゴーン」という大きな音が1回聞こえた。
砂煙が収まると、電車がグチャグチャになっているのが見えた。

1階は駐車場でスペースが有ったから、住民無傷やし、生存者も2両目よりは多い

JR西が買い取って、今は誰も住んでない
今年4月現在のマンションについての記事があるから読んどき

http://www.huffingtonpost.jp/2015/04/25/fukuchiyama-10th-anniversary_n_7141192.html