大洗でノラ大型犬保護顛末 | CAPIN(キャピン)公式活動報告

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認定NPO法人「動物愛護を考える茨城県民ネットワーク CAPIN」
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大洗町に大型犬の野良がいるから保護してほしいとの相談がT様から寄せられました。
近寄ると離れて行ってしまうとのこと。

痩せてる!

元飼い犬だったノラは自分で食糧を確保できません。
大型犬はたくさん食べないと生きていけないのに...

早く保護してあげたい。
  

数日後、
案の定、衰弱して動けなくなったところを保護されて
今、大洗町役場にいるとの連絡がT様から入りました。
  
早速大洗町役場に電話したら

  何も食べないし、水も飲まない、衰弱している。
  間もなく死ぬんじゃないか、
  
-と他人事のようにおっしゃるので

こりゃいかん、
このままこの犬を死なせたら一生後悔する、
と思い、すぐ犬を引き出しに大洗まで行ってきました。(車で1.5時間)
  
ケージに入れられてました。
先ほどフードを食べたとのことでした。
ちょっと安心。

ガリガリです。
骨格標本に皮をかぶせた感じ、と言えば分かってもらえるでしょうか。
フラフラで立てないので
座席を倒して作った車後部スペースに抱っこして乗せました。

で、

ここからが驚愕の展開★
  
おとなしく、毛布の上で休んでくれるものと思いきや、
何を思ったのか、
ヨタヨタのくせして
座席の間をすり抜け、運転席へ!
自分で動いたので、みんなびっくり。

そして、
な、な、なんと、運転席で寝ちゃった。
スースー寝息で寝ちゃった...。
この間、たった10秒ほどの出来事。
  
たぶん、
飼われてた頃は、外車の助手席が定位置だったんだね。
車に乗ったので安心したのかな。
でも、
体が座席に全く入りきってませんね。

なんだか寝違えしそうな...
(ごめんよー、中古の小型安物国産大衆車で)
  
これでは、運転できないので、
助手席に移ってもらいました。

やっぱり、はみ出ちゃうわな。
でも、スースー寝息が聞こえる。
とってもとっても疲れてたんだね。

いろんな犬を保護してきたけど、
車に乗せた途端に爆睡するワンコは初めてです。
  
緊急治療の必要性は無いと判断し、
つくばまで戻ることにしました。
  
つくばの学園ペットクリニックさんに連れて行きました。

血液検査の結果を待つ間も、
ひいたお布団の上で爆睡でした。
とにかく安心してくれた、ってことでしょうか。

薬浴に入れてもらい、ひどい臭いが収まりました。
助手席に乗せて、土浦シェルターに車で連れて行きます。
20分ほどのドライブですが、
助手席からはみ出た頭を、今度は運転する私のふとももの上に載せて寝てました。
なんだか、とってもイイ子みたい。
  
翌朝の散歩。
少しふらつきますが散歩できました。よかった、元気だ。

さらに翌日、
保護依頼していただいたT様と、妹様、息子さんが来られました。
昨日より、さらに元気になりました。よかった。

かなり歩けました。

そして午後には、
東京からアフガンハウンドレスキューさんが
遠路引き取りにいらっしゃいました。

  

そうなんです、
どうやら、このボロボロ犬は、アフガンハウンドらしい。
見る人が見れば分かるんですね。

アフガンハウンドと言えばあなた、
こーいうセレブなワンコですぜ。

(あー、もー、シェルターの犬どもとは赤道と北極ぐらい違うっ★)

この後立派になった姿を見てみたいものです。

 

かくして、

大洗のノラくんは、この後アフガンハウンドレスキューさんで、手厚い保護をうけるために
大好きな車に乗って東京へ出発です。

役所で保護されてから、わずか4日後のことです。


 

今回の保護活動は、TwitterだったかLINEだったかの上で情報がやり取りされ
迅速に保護が進みました。
SNSってすごいな★
(私はガラケーなので関係ないんです...)
 
ま、とにかく、1匹の命を、みなさまのおかげでなんとか救えました。

ハッピーエンドになってよかった。祝杯だ。
 
では、また♪
 
M

 

追:

土浦のT様からは

支援物資をいただきました。

大変有難うございました。