12星座小説集/橋本 治 ほか | Bon livre –いつか最良の一冊と出会う–


12星座小説集 (講談社文庫)


※ネタバレふくみます。

12星座にちなんだアンソロジー。
各話をその星座生まれの作家が担当しています。

その星座らしい性格の特徴をもった登場人物が出てくるものと思ったら、
ほとんど関係ないっていうか、まぁ、星座ごとに性格の違いって感じたことはないから、
それはいいとしても、ストーリーがよくわからないものもあって戸惑う。

理不尽なことが許せない質で、ブラック会社では何度もキレてつっかかってた私に、
仲の良い後輩が「牡羊座O型、さすがダブルファイヤーですね」と言った。

それでは松岡修造の蠍座AB型はいったい何万ファイヤーになるのか!
でも牡羊座O型は、責任感が強い人は多かったなぁ。
牽引したいわけじゃなく、早く生まれた者ゆえの。それがストレスだったりするんだけど。

ちなみに蟹座O型の女性は私に優しい。姉のように面倒みてくれる人ばかり。

橋本紡さんの『安政元年の牡羊座』は、柿渋柿渋いうから、
下川博さんの『弩』を思い出してばかりいたよ。

姫野カオルコさんの『乙女座の星』は、
最後に「そういうことか!」とわかっておもしろかった。
乙女座が潔癖性なんじゃなくて、“彼”がとくべつな“スター”なのよね。

牡牛座の『クラシックカー』の女の戦いは戦慄したなぁ。
牡牛座女性は包容力があるから、男性が調子にのって甘えてしまうのかな?

丹下健太さんの『サタデードライバー』は女々しくてイラっとするー!
獅子座の男はあんなワガママじゃなく、もっと頼りになるぞ。

島田雅彦さんの魚座『透明人間の夢』にしろ、ダメ男が出てくる話が多いなぁ。
まぁ、魚座はしょうがない。末っ子だから可愛がられる。
神社で願ったことがあまりにバカバカしくても、笑って許される。

星座にまつわるお話なら、ギリシャ神話がおすすめです!(台無しー!)